約 2,552,015 件
https://w.atwiki.jp/murago/pages/109.html
方臘征伐戦-D ステージ構成・・・開幕のイベント戦闘は、平原の周りに柵を施してある場所。 本戦はマップ上方に湖に囲まれた蘇州城(東門と南門から、陸へ橋が架けてある) 内部の北門付近に飲馬橋、蘇州城の西門に艦船が横付けにしてある。 マップ中央に寒山寺 ※イベント戦闘時 “戦陣八騎打ち” 梁山泊軍:●関勝 ●花栄 ●徐寧 ●秦明 ●朱仝 ●黄信 ●孫立 ●郝思文 方臘軍 :●劉ヒン ●張威 ●徐方 ●郭世広 ●ウ福 ●コウ正 ●甄誠 ●昌盛 ※ 本戦時 “蘇州制圧戦” 梁山泊軍:★宋江-呉用、花栄(寒山寺の前から) ●李逵-鮑旭、李袞、項充(蘇州城の西門の内側から) ●李俊-戴宗、凌振(艦船の上から) ●魯智深 ●樊瑞 ●史進(東門の前から)●孫立 ●武松 ●朱仝(南門の前から) ●関勝-宣贊、カク思文(関勝とカク思文は東門付近から、宣贊は東門を通って北門付近へ) 方臘軍 :★方貌-精鋭兵長×3(蘇州城内部から) ●劉ヒン-精鋭兵長×2 ●張威-精鋭兵長×2(蘇州城の西門の内側から) ●徐方-精鋭兵長×2(蘇州城の西門の内側から) ●ウ福-精鋭兵長×2 ●コウ正-精鋭兵長×2(蘇州城の東門の内側から) ●甄誠-精鋭兵長×2 ●昌盛-精鋭兵長×2(蘇州城の南門の内側から) ●郭世広-精鋭兵長×2(蘇州城の北門の内側から) 補足-イベント戦闘で撃破した敵将は、参戦武将リストから外れる イベント・・・OP1:八騎討ち- 方貌の、八人の将を選んで対決しようと云う提案に乗り 両軍から八人の将が出てきて戦闘を開始する この戦闘では一人の将が敗走すると終了 自軍の将が敗走した場合は敗北、敵の将を撃破した時は本戦に進む。 (参戦している八人の将以外がPCの場合、PCが戦闘に加わる) OP2:城に立て籠もる方臘軍に対して、梁山泊軍が 城の西門から方臘軍に偽装した艦船で突っ込み奇襲を掛ける 1:激戦-宣贊と郭世広が接触すると、互いに傷だらけになりながら 激しい戦闘を繰り広げる 2:激闘の行方-イベント2から一定時間後、宣贊と郭世広が生存していると 相打ちになって飲馬橋から二人が落ちる 3:砲撃停止-凌振が敗走すると、艦船からの砲撃が止む 補足-イベント2を起こさずにクリアする事がSPステージ(奸臣誅滅戦)の出現条件の一つ 勝利条件・・・梁山泊軍:方貌の撃破 方臘軍:宋江の撃破 敗北条件・・・梁山泊軍:宋江の敗走 方臘軍:方貌の敗走
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/600.html
前へ ← 1 2 作品 ■▲▼ 訴訟 だまされたと認めたくなかっただけだ いつ死んでもおかしくない歳になって ものごとを認める蛮勇を 俺はやっとのことでかきあつめる 焼け焦げて歯をむき出す死者は 戦死者ではないのだと あれが必要で且つ取るに足らない犠牲だったと 俺たちも加害者だと そうだ自ら望んでうつくしい国を誇らしく思い 死を重ねて充実した生に高揚した と、同時に うんざりしていた 加害者で被害者で 個人的な罪と国の罪を同列で語るほど 俺は傲慢で自虐的であった すまない!!! 神に向けて懺悔するのではない まだそこいらにいる うち捨てられてきた死者と グザグザで死にかけの俺たちに あやまる あやまれ 730 名前:訴訟[] 投稿日:2006/11/02(木) 22 30 21 ID o9Q3F5pB 【コメント】 88 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2006/11/08(水) 02 42 28 ID nYiuluRq 730 戦争を知らない世代が戦争を語る傲慢ってか。 知らなきゃ語っちゃダメなんて言わないけど、ねえ? ■▲▼ 公園のベンチに腰掛けて 広場の噴水を眺めていたら ぼくの周りを取り囲むように 一群の鳩が舞い降りてきた ぼくが噴水から鳩の頭へ 鳩の頭から噴水へ いたずらに視線を泳がせていると さっきまで 誰もいなかったはずの広場に 女がひとり立っているのが目についた まさか空から来たわけでもあるまい 苦笑いを噛み殺し なにげない素振りで腕時計を見ると 午後四時五十五分 午後四時五十六分 なんとなく視線を広場へ戻すと 男がひとり女の方へ向かっているのに気がついた 男はわき目もふらず まっしぐらに歩いてくると いきなり女の顔面を殴りつけた 鈍くつぶれる頬骨の音が あたりに響き渡ると同時に 鳩が一斉に飛び散った まるでトランクケースの中身をぶちまけたかのようである しかし飛び立ってみたはいいものの 他に行くあてがあるわけでもないので 結局鳩はまたぼくの周りを取り囲むように舞い降りてきた まるで逆回転再生のフィルムである 気がつくと広場には 女の姿も男の姿も見当たらず 射し込む西日がただただ水盤へ吸い込まれてゆくばかり―― タチの悪い幻でも見たのか ふいにどこかから ぼくの顔面に豆鉄砲が撃ちこまれ それが何かの合図のように 鳩が一斉に飛び散った ちょうどそのとき時計台が五時を知らせる すると残されたベンチに人の姿はないのである 731 名前:公園のベンチに腰掛けて[sage] 投稿日:2006/11/04(土) 00 25 23 ID eLZxmGJw 732 名前:公園のベンチに腰掛けて[sage] 投稿日:2006/11/04(土) 00 33 34 ID eLZxmGJw 【コメント】 88 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2006/11/08(水) 02 42 28 ID nYiuluRq 731-732 シュールだねえ。鳩の多い公園=上野公園 です。僕の中では。 ギャラリーがいないのが不服かな。鳩の動きは上手くかけてると思うよ。 103 名前:んなこたーない[sage] 投稿日:2006/11/19(日) 02 45 02 ID Sgg9sIE3 公園のベンチに腰掛けて書きました 2、3度書き直したんだけど、 頭のなかにある映像がどうしてもうまく文字に移せなくて、 あれ以降文章読本のたぐいを手に取るようになってしまいました ■▲▼ Real Prayer 雨が降ったので 私の部屋は上昇するエレベーターになった 窓を叩く音が大きくなるのは雲が近づいているせい 布団を窓際に敷いて 少し開いたカーテンの隙間から暗い空を眺めていると 私を閉じ込めた立方体が上昇していくのがわかる こつん、こつん、と心臓が私の内側を叩く 世界が変容していくことで 私は怯えから開放されていく ほのかな高揚が手足の隅々まで駆け巡る 雨はますます強く私の部屋を叩く ここまでくると月の引力が強まってくる 月と地球の引力の均衡点に吸い寄せられながら 私は柿の木の根本で眠るシロのことを考えた 遠くにありながら 私はシロをとても近くに感じる 電気カーペットのタイマーが切れる前に 私の頬を眠りの柔らかな尻尾が撫でた 私は眠りに落ちながら 雨が私の体を透り抜け瓶に貯まっていく音を聴いていた 739 名前:Real Prayer[] 投稿日:2006/11/05(日) 20 53 09 ID 4ozl88pN 【コメント】 90 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2006/11/08(水) 22 57 11 ID nYiuluRq 739 嘘が見当たらないよう。 初冬のコタツでミカン食いながら雑誌読んでたらウトウトして 現実と夢の境がなくなった。的な?感じ?なのか?な? 【得点】 1点 ◆mint///ltQ:1点 ■▲▼ 些細な 距離を縮めようと思った 距離を縮めたかった 些細な事と思った 離れていくのが怖かった 重ねる事に躊躇いはなかった 膨らむ事より失う事の方が怖かった 縮んだ距離の前に 目の前のリアルに、 膨らんでいった些細な事柄は 本当に些細なものでしかないと思った ふわりとした笑顔、その眼差し 繋いだ手、その体温 アルトな声、特別な呼び方 その全ては僕に向けられていた 些細な事は本当に些細な事で露呈した 繕う間もなく謝る間もなく追う間もなく 夢のような日々は文字通り霧散した 自業自得に憤りも無い 君が見てたものは僕ではなかった 僕が創り上げたもの、その虚像だった 浅はかにも慢心していたことは否定できない 今更、今更と悔やむも悔やみきれず さりとて怨むこともできず 責め句は胸に刺さるのみ せめて せめて慰み納得させようと己へ吐こうとする嘘は嘘と呼べる代物ではなく もはや一人では嘘も吐けないことに漠然と愕然として呆けるのみだった 740 名前:些細な 1/2[] 投稿日:2006/11/06(月) 12 21 26 ID FctM3Chi 741 名前:些細な 2/2[] 投稿日:2006/11/06(月) 12 22 09 ID FctM3Chi 【コメント】 90 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2006/11/08(水) 22 57 11 ID nYiuluRq 740 嘘八百言ってで女に近づいたんですがバレて捨てられました。とても悲しいです。まる。 折角「嘘」って文言を書かなかったのに最後に二行で台無しにしてね? ■▲▼ ウソツキ鶏の生態観察 ウソツキ鶏の朝は早い 太極拳体操にこりはじめた ウソツキ鶏が赤い花柄寄せ上げブラをしている とりあげてパッチワークの壁掛けを作る ウソツキ鶏が書いている本の題は「彼氏の日記」 書いてあるのは彼女による彼氏の記録 ウソツキ鶏が校庭で逆立ちをしている 上手だが、おしりが丸見え ウソツキ鶏から送られてきた白い薔薇 かゆくなる虫がついていた ウソツキ鶏のサングラスをかけると世界は薔薇色に見える ワイン一本 チーズひとかけらとリンゴ一個の幸せは薔薇色の世界と同値だ ウソツキ鶏はくしゃみが嫌いだ くしゃみをすると嘘がばれる ウソツキ鶏が泣いたので、今日は学校がオヤスミだ ウソツキ鶏が散歩にいっているあいだに こっそりと詩を書いた 744 名前:「ウソツキ鶏の生態観察」[sage] 投稿日:2006/11/06(月) 21 34 52 ID 8wcN1g5L 【コメント】 762 名前:208+ ◆HAYATOo7aM [sage] 投稿日:2006/11/11(土) 23 00 11 ID VP/RGe0o 744 1点 面白い。 90 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2006/11/08(水) 22 57 11 ID nYiuluRq 744 あんね。封神演義の白鶴童子を思い出した。藤崎竜のやつ。 それはそれとして ”ワイン一本 チーズひとかけらとリンゴ一個の幸せは薔薇色の世界と同値だ” この部分は好き。 あとウソツキ鶏は何で泣いたんだろ。 【得点】 1点 208+ ◆HAYATOo7aM:1点 ■▲▼ うんこの世界 ケルランケルラン ぽてぽてそ (いやあ くさい ちかよるな) ケルランケルラン ぽてぽてそ (おまえは いったい なんなのだ?) 秋風にさらされたうんこが まったく茫 としています その横ではちいさなミハエルシューマッハが 最後のラップを走ろうと 死んだ女の骸のまわりを飛びはねる 罪人みたいな格好で 《BUu-N BUUUU Buu-… …Un…》 と、くさい飯食わせるなあ いつもまったく同じ毎日 かあさん今日のスープ不味くないか?あらいつもと 同じよ それがぜんたい不味いんだよ!いつもと同 じいつもと同じいつもと同じいつもと同じいつもと同じ いつもと同じいつもと同じいつもういい加減うんざりだ 俺達には新しい家庭の味が必要なんだと言って頭 豆腐のようにかちわって創る「幸せな家族」。 《BU……n Buuu… Buuu… N ゆん》 羽音は小さくたしかにひびきがしゃーん。がしゃん。 ん。んん。びゅーんととび出る眼球の美しい妻の真 っ白な肌が新婚旅行でいったあのグァムのリゾート の真っ白な浜辺 いや違うなもっと偽りと虚無と矜 持に満ち溢れた ビルディングのやわらかそうな白 い素肌に砕けたガラスの欠片をずさ、ずさ、とおよそ 12回程すゎっぴんぐしてそこからどくどくあふれだす あの血の凝固した暗い赤。 《BUUUN! BUUUUUUUUUUU UUNNNN!》 つよい大気の固まりから生まれた震えは 信じられないほど高く沈んで ZUSA、ZUSA、ZUSA、ZUSA、ZUSA、ZUSA、ZUSA あの蒼鉛みたような空にただよう 昨日食べたスープの湯気みたいな雲に かすんでいっちまいそうだあ。そうだあ。そうだあ。 《BU……n Buuu… Buuu…ん》 羽音は小さくしかし確かに響き そして耳から消えていった やがてわたしの体内で食された理性の塊が うんことなってこの地球上にあらわれた ケルランケルラン ぽてぽてそ この暗く縮んだ 欲にまみれた世界のなかで ケルランケルラン ぽてぽてそ 笑い、明るく恬然と影を残して ああ わたしもいずれ おまえの好きな原始生命の光のあわになって この世界にいっぱい溶けてゆくことができるのだろうか それとも 理性のつく嘘で真っ白くなったこの世界では もうそれすら許されないことなのだろうか ああ うんこ わたしのうんこよ おまえはもうたくさん食べられた。 745 名前:「うんこの世界」1/2[sage] 投稿日:2006/11/06(月) 21 57 27 ID m2GrPbfg 746 名前:「うんこの世界」2/3[sage] 投稿日:2006/11/06(月) 21 59 14 ID m2GrPbfg 747 名前:「うんこの世界」3/3[sage] 投稿日:2006/11/06(月) 21 59 49 ID m2GrPbfg 【コメント】 764 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/11/14(火) 00 21 18 ID b4XbD6R+ 745-747 うんこの世界 これは迷った…ヤケクソな明るさに。 766 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2006/11/15(水) 18 46 28 ID MW2oAM2p 745-747 うんこの世界 1点 すごく巧い、「うんこ」という単語を例えば「詩」であるとか「言葉」であるとか なんかまあ、形而上的な単語に置き換えてしまうとしみじみいい詩だと思った、 であえて、なぜそこで、うんこ を作者が選び取ったかを考えるに、 嘘ー>言葉(あるいは詩)->うんこ という連想をしたんだろうななんて。。。 やや自虐的なユーモアに溢れてますね。 で、ケサランパサランって化粧品だよね?あたしよう知らんけど、、 飾ってもしょうがないってな気分かな? 90 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2006/11/08(水) 22 57 11 ID nYiuluRq 745-747 ヽ( ・∀・)ノ● ウンコー 【得点】 2点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点 ■▲▼ まーくんポエム まーくんはいい子です 必要のないまーくんのお金は 恵まれない人に募金をします 赤い羽根募金では5円を入れてあげました 近所の神社では1円を入れてあげました 広島に旅行した時は樽募金に500円を入れてあげました まーくんはいい子なのでいっぱい募金をするのです ユニセフが募金をしていてまーくんは100円を入れました そして領収書を下さいって言ったらお姉さんが困っていました ハンバーガーショップでスマイルくださいと言った時の笑顔よりも可愛かったです(^ω^) 748 名前:まーくんポエム[sage] 投稿日:2006/11/06(月) 23 52 45 ID bbMqWfvy 【コメント】 748 750で補足説明されなきゃ訳分かんないよね。 それを込めてこそじゃね?作品として失敗じゃね? 前へ ← 1 2 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/590.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 作品 ■▲▼ ○種類別名称:乳飲料 459 名前:○種類別名称:乳飲料[] 投稿日:02/09/23 12 40 ID X7JNVsMe ●無脂乳固形分:3.5% ●乳脂肪分:1.1% ●原材料名:濃縮乳、砂糖、コーヒー、全粉乳、脱脂粉乳、香料、 乳化材、カゼインNa、酸化防止剤(V.C、V.E) ●内容量:290g ●品質保持期限:缶底ロット記号の下段に記載 ●開缶後の取扱:開缶後はすみやかにお飲みください。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 感覚嗜好 460 名前:感覚嗜好 1[sage] 投稿日:02/09/23 16 26 ID a5WCNno7 彼のことばを背にした 真空パックを夢見た 彼女には勝てなかった 首切って最後に願った グロテスクな映画は嫌いだったけど この際なら良いと思った 痛いという感覚も無かった 淡々とした世界は愛しかった ぼやける視界は涙の所為 笑ってさよなら 後は頼むね 461 名前:感覚嗜好 2[sage] 投稿日:02/09/23 16 27 ID a5WCNno7 彼は泣いたらしい 彼女は笑ったらしい ビーフシチュー 弔いの席に出されたらしい 真っ黒でどろどろ 友人は式を蹴ったらしい それ程と言う影もない ビーフシチュー 一皿だけ余ったらしい 彼は仕方ないと言って 自分の口に運んだらしい 頼んだ相手は彼じゃない 寧ろ彼女の方だった 彼女なら喜んでくれたから グロテスクな映画は嫌いだったけど 彼女は好きな類だったから 笑ってさよなら 貴方が好きでよかった 貴方の一部になりそうでよかった 解ってくれなくても 貴方が好きでよかった 私が貴方を好きでよかった 貴方が私を嫌いでよかった 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ミミミ 465 名前:ミミミ [] 投稿日:02/09/24 00 04 ID fQw8o55k 月の色のクッキー 星の味のビスケット 太陽と地球の香りする君 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 浄土 466 名前:浄土[sage] 投稿日:02/09/24 01 08 ID iLi5emfD ついに誤字脱字をみつけた ゴミ袋の中に 黒くなった野菜のかけらや 肉汁のきれっぱしが さらりとべたつくそのなかから 黄色い魚の頭をみつけて ほんのすこし爪をおしあて 中身をえぐりだすと 清掃公社も気が付かぬほどの ほんのわずかな狂いが そこから白い粒となって あふれでていった おそらくこの太陽の中で あたたまり発酵してゆく これらいくつもの 乱反射していく光が 温もりだと思い依存していく おおぜいの存在を 467 名前:浄土2[sage] 投稿日:02/09/24 01 08 ID iLi5emfD 指をなめてみると にがにがしい歓喜の味がした ありふれるまでの黄金にまみれて 別に富豪や王者のようにふるまう わけでもなく、ただにただに ぼくらは浮遊している 如来の来迎を待ちながら そこがどこかという検証もなく 香をたきこめる 匂い袋を持ちながら 娑婆を歩いてゆこう そうしてすべては花のごとく! 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 記憶の音楽再生 468 名前:記憶の音楽再生[] 投稿日:02/09/24 01 21 ID TmDFI503 このCDをかけるのは 何年ぶりだろう? あの日には 目の前いっぱいに広がった夕焼け空 それが今は 私の目の前でしおれている かさりと畳に落ちた 夏の夜空を染めた花火を思い出す ひとりで見るとそれは 火花だった 火薬臭くて 目に染みるだけの あなたがいたからこそ 花火だった 無機質なスイッチを切る 電気の口とにらめっこ あの日 電気の口が放つ夕焼け空が美しかったのではない 花火に染まったあなたの横顔に恋をしていたのではない そんなものに味などあるわけがなかった そんなものに味など このCDをかける時が また来るだろう 今はさようなら 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 欲美人 470 名前:欲美人[] 投稿日:02/09/25 00 15 ID Q2/FpTIP びっくりするほどの甘い憂鬱に 少しだけ、少しだけ頼ってみました・・・ 偶然の中から整然とした悲しみが 白い、大きな花を咲かせていたよ。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 無題 (471の本文) 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/419.html
ページ:1 2 3 4 作品 ■▲▼ 儚く散ってゆく日々 未来ばかり見つめた所で 僕等に何がやってくるというの? 神経がおかしくなるような 答えと否定を聞かせてくれ 今気付く 僕等のやってきたことは無駄 張り裂けんばかりの苛立ちが襲う 桜が風で落ちてゆく まるで僕等を表すみたい 何かに八つ当たりしたところで またおかしい奴と思われるだけ 横顔が光り輝くだけ 儚く散ってゆく日々を送るさ でも桜のように咲いたんだから胸張らしてくれ 頭がおかしくなるような 自分の答えが見つかった 204 名前:儚く散ってゆく日々 投稿日:2005/04/10(日) 00 17 09 ID YJ8dj4pc 【コメント】 776 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/04/12(火) 00 46 26 ID TETQl2H4 204 :儚く散ってゆく日々:2005/04/10(日) 00 17 09 ID YJ8dj4pc うーん。終わりの日の近づいてることを忘れたいのか? 意識したいのか? 忘れているのは誰しもの処世術だが……おかしくなる? どんな風に?? 784 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/13(水) 11 11 31 ID 1YfK0ynR 204 儚く散ってゆく日々 でも桜のように咲いたんだから胸張らしてくれ は別に頭のおかしくなるような結論ではないと思います。 生の意味というか価値を、自らが自立的に定義するんは難しいです。 こういう、なんつか真面目に人生に向かい合っているような詩ってちょっと好きです。 詩が思想である場合もあるならば、詩を書くことによって、多分多少とも思索が進んでいくのかもしれません。 792 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [] 投稿日:2005/04/14(木) 11 42 29 ID 9dKz8FtQ 「未来ばかり見つめた所で 僕等に何がやってくるというの?」 という問いに対してどういう「自分の答えが見つかった」のかぴんと来なかったけど、ともかくおめでとうございます。 私の答えというか実感は30がやってきて、つぎに40が来るってことかな。この調子だと50も来るね、たぶん。 百年後には22世紀も来ちゃいます。だから、なんつーか、もっと苛立って欲しいのよ。あるいは体力をもっとつけて欲しいのよ。 【得点】 0点 ■▲▼ 選択 いまこの瞬間にこの世界に存在しているのは この詩を書いているおれと この詩を知らずに過ごしているひとびと ということを あなた が知ったならば 同時に この詩は世界をリロードする この世界に存在するのは この詩を書いたおれと この詩を読むあなたと この詩を知らずに過ごしているひとびと そして 存在しなくなったのは この詩を書いていたおれ(と 書いているおれはいま消去されつつあり新たなタンパク質に上書きされようと 別の人間に生まれ変わろうと している。 あらゆる組み合わせが試され 母親に マザーファッカーと 指差され 電子伝達系はプロトンの濃度 勾配により駆動され呼吸し、 クッジュープリーズ ヒッ、ミー 善 ファッ、ミー バックで 世界よ 酸素から水と二酸化炭素を、 状況から頼りない脳と詩を、 世界に犯されているおれを見て欲情しないのか あなたは 未だ見ぬ世界に固定する)。 状況はシュレディンガーの猫、観察はあやうい――……。°。°。°:::= 復元の不可能な分岐 、を打ったとき、おれは、を打ったおれとなり、を打たなかったおれにはもはや戻れず、おれのとなりには空白を睨んでいるおれが すると、 、、おれは、、 、、 、 、、 、 明滅、、、、明滅、、して、いる、 土曜日の朝はお陽さまが昇って、今日は洗濯日和です。においのいい洗剤と柔軟剤を使って、毛布を洗います。 窓を開け、午前中に洗濯して掃除して、お昼はフレンチトーストをつくります。午後はなにをするか、なにをしないでも 外に出れば素敵な一日になると思います。今日はそういう気がして、なりません。そういう気がしてなりません。 205-207 名前:選択 投稿日:2005/04/10(日) 00 20 10 ID JNZZ68Xa 【コメント】 219 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM 投稿日:2005/04/10(日) 19 35 10 ID aTfoXG3v 205-207 選択 説明に終始する文章は内容の理解にしか生産的な意味は無い。 だから1連目はもっと簡潔にまとめて読者の負担を減らすべきだと思う。 言葉自体が魅力を持っているわけでもない。 ()の部分、もっと錯乱を効果的に整理しないとついていけない。 かといって読者を置いていくような力もない。でも魅力的なフレーズがある。 「世界に犯されているおれを見て欲情しないのか」 更新されるとは世界に犯されるという事。詩とは世界を凌辱し返す意思のこと。 これは読者を詩へ誘う詩人の挑発だ。 この言葉に辿り着くそれまでの論理の積み重ねは一応成立はしている。 だからこそ洗練の無さが惜しい。 締め方はいいと思った。人は世界に犯されながら生きるしかない。 深い認識は人間を沈黙の日常に追い込む。詩=和姦は断念されあとは日常=強姦に屈するだけだ。 抵抗するというのでなく追い込まれて終わりという所に物足りなさも感じるのだが。 239 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM 投稿日:2005/04/12(火) 11 35 10 ID WoAUkFfY その他にいいと思った作品として、 192 失語 199 音 205-207 選択 226 痛覚神経 を挙げておきます。 242 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:2005/04/13(水) 00 34 02 ID wSMvSX9q 205-207 選択 「海岸へ走る猫」が認識の限界性をテーマとしている。偶然にもこの詩のテーマも 認識論で重なっている。もしかしたら、「海岸――」の作者はこの詩に啓発されて 書いたのかもしれない。 まずは、キーワードの「シュレディンガ―の猫」の解説から。外からは見えない ブラックボックスの中に猫が一匹入れられている。箱の中のある電子が崩壊すると 青酸ガスが噴出して、猫は死ぬ仕掛けを施す。いま、ある電子が崩壊する確率が 1/2であるとすると、外部から観察できない以上、その猫は半分生きて、半分死ん でいるという奇妙な状態にある、ということができる。つまり、量子力学では、 量子のふるまいは確率論的にしか予測できない、という認識の限界性をシュレディンガ― は猫を使って巧みにたとえのだ。 で、何でこの詩の作者はこの話を持ち出したのか。詩を書き、読むという営為、つまり 作者と読者の相互作用はもまた予測が不可能。これが量子力学のアナロジーとなる、 ということなのだ。だからこそ、詩は作者のもとを離れて読者に手渡されるとき、 無限の可能性をもつのだ。「選択」を読んだあとでの、こんな私の「誤読」も 作者には予測が可能であっただろうか。 思えば、詩に限らず、人の世はなべて予測が不可能だ。そんな中にあって、この詩 の3/3のような穏やかな日常を送ることができる作者を、私は限りなくうらやましい と思う。 246 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w 投稿日:2005/04/13(水) 21 14 42 ID 1YfK0ynR 205-207 「選択」 1点 認識の危うさを表現するところが、微妙に舌足らずだったんだけど、 存在の不確定性に真正面から取り組んだ心意気を買います。 248 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:2005/04/13(水) 23 25 03 ID 9jZiJlaE 【2点】 >205-207 選択……この詩を読んでいろんなことを考えた。私好みの詩論詩。 777 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/04/12(火) 01 25 19 ID TETQl2H4 205 :選択 1/3:2005/04/10(日) 00 20 10 ID JNZZ68Xa 洗剤の銘柄や、トーストの焼き方。選択してるのは、選択しているんだろうか? ……本当に? 784 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/13(水) 11 11 31 ID 1YfK0ynR 205-207 選択 存在が確率論的なものであるのならば、この左手が、だれかの右手のに同時に存在してもいい。 世界は密度が薄いのであるから、十分に多重に存在が可能なのだ。 にも関わらず、あたしのお腹は空くし、日曜日の朝食 パンケーキは旨い。 主観的存在と現象的存在はまったき円として重なるのではない。そして、むべなるかな、あたしの認識は 主観的存在を核にして構築せざるを得ない。神よ愚かなる人間を許したまえ。アーメン。 792 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [] 投稿日:2005/04/14(木) 11 42 29 ID 9dKz8FtQ 205-207 :選択 最初がもっさりしてます。で、いきなり飛躍する。これは助走をつけて跳んだというより、 アクセルとブレーキを間違えた運転ミスじゃないだろうか。明滅というのも唐突な印象かもしれない。 806 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [sage] 投稿日:2005/04/16(土) 14 56 09 ID Q++LRzHP 選択を書きましたよ、と。 園川さん、MUJINAさん、ななほしさん、葉土さん、コメントありがとうございます。 複数の人たちから読んでもらってるという実感があるので、励みになります、 というより、これがくせになるというか。 コメントを期待しないでは書けないカラダになってしまった。。。不純だわ。 園川さん、チャンプおめでとうございます。 ああ、神経書いたの園川さんだったのか、なるほどねー、 と、すごく腑に落ちました(と言ったら失礼ですか?)。 もしかして、みんなは分かってたのかなー? いや、べつに分からなくていいんですけどもね。 【得点】 3点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:2点 ■▲▼ 夢神経 「暗緑の沈澱する崩れた建物の内側~緑がかった赤の血液」 ぐっっ ちちち ちちち ちち ちちち っ っ っっ くぽん くぽん ぢうっ ぢうっ ひうううーーーーーーーー ごと ざし っか にき にき にき にき にき にき にき にき ぶっぶっぶ にき ぷつぷつぷつぷつ ppppp い いっ にっ いっ いっ いっ いっ いっ いっ いっ いっ いっ いっ いっ いっ いっ いっ ぁっ いっ いっ いっ いっ いっ いっ いっ いっ いっ いっ いっ じゅんじゅん ぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞおおおおおお さぁーーーーーーーーーーーー- 「笑顔」 … が が が が があ ー ー … こう こ こ こ こ… きい き ききき さぁ ささ さ ささ… ささ…さ ささ…… 、ん… … が が … … が が が が が が がああ ああ ー … … ねぇ ね ょ …ようよ えぁは うん ん … が が が が が が が が が あ あ あ あ ぁ ぁ ー ー - - - ‥… 「深白」 し し し ぱ ん ぱ ぱぱ ぱ ………しーーーーー る る る るる … せ る る る そーーー る るる るーーーー… …… さ ら ら ら すーーー る る る だ は りり くくく く く く く く く k ふ ふ べこ たた ずらずら ずらず らず ず ずずずずずずず ぞぞ じじじ じじじ じじ じ じ ばぁつん ぅ 209,211-212 名前:夢神経 投稿日:2005/04/10(日) 00 39 03 ID jq2r9xlh 【コメント】 219 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM 投稿日:2005/04/10(日) 19 35 10 ID aTfoXG3v 209 夢神経 この作品は分らなかった。感じたことだけ書くと、 最初のパートは「」内の重たさが以下に続く空白の多いラインを上手く引き立たせた。 が、次のパートからはそうではないので、それは狙いではなかったという事か。 擬音的な平仮名の列が空白の中で力を発揮している。意味はわからないが案外面白い。 意味の分らなさを「」内の少し意味が分る部分が支えている。 全体としては日常的、表層的意識からは遠い場所にある何者かの蠕動といった印象。 243 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:2005/04/13(水) 01 22 44 ID Ifqd3f7e 209,211-212 夢神経 オノマトペ。擬音語、擬態語だけで書かれた世にも奇妙な詩。楳図かずおの世界だなあ。 楳図の恐怖漫画で、奇怪な虫の大群が一斉に蠢いて移動するときの不気味な音。 提案なんだけど、なんかこのレイアウト、文字がすかすかなんだよね。スカスカの 空間を物体となった「文字虫」が移動している、という意図があるの? でも、なんか 迫力がないよね。だから、思い切って、逆にオノマトペでびっしり空間を埋め尽くす、 なんてのはどうだろうか。そのほうが恐怖心はさらに増すと思うよ。あ、作者さんは もとより恐怖を期待していないんだっけ。 248 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:2005/04/13(水) 23 25 03 ID 9jZiJlaE 【1点】 >209,211-212 夢神経…文字虫もおぞもぞ。なんか痒くなってきた。 777 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/04/12(火) 01 25 19 ID TETQl2H4 209 :夢神経1/3 :2005/04/10(日) 00 39 03 ID jq2r9xlh ちょっと、びっくりした。象形ではない……言葉の音、形、配置か? 785 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/13(水) 11 23 58 ID 1YfK0ynR 209 夢神経 ほんとにわかんなかった。だけど、ちょっと気持ちよかった。だけどこれは認めてしまうと、 それこそ”猿がキーをランダムに打った結果が芸術である”というテーゼに繋がってしまいそうなんで、却下したい。 もうちっとヒントをください。 792 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [] 投稿日:2005/04/14(木) 11 42 29 ID 9dKz8FtQ 209、211-212 :夢神経 えっちな妄想して人間の想像力ってすごいなあって思った。 というより、それを引き出すこの作品がやっぱうまくできてるんだろうな。 これを抽出していく作業っていうのは、どれだけの根気と訓練がいるのか。脱帽。 798 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/04/15(金) 11 48 20 ID vWpKpql+ 2点 209 :夢神経1/3 :2005/04/10(日) 00 39 03 ID jq2r9xlh どこが刺激されているのかわからない。けど……流れ込んでくるなぁ…… 840 名前:ウノ ◆mdm4jQk4Iw [sage] 投稿日:2005/04/19(火) 22 50 57 ID TyWEhdqr [神経]の回おつかれさまでした。 自分は「夢神経」でした。 イメージをより直接的なやり方で言葉にできないものかと、ろくでもないことを考えて作ってました。 深い意味はなにもなく、浅い意味もなにもなく… やはりというか、ぜんぜんおっついてないですが。 しかし苦労したなぁ…。 感覚にとてもシビア(とかってに思ってる‥失礼だったらごめんなさい)ななほしさんに2点もらえて舞い上がりました。 読んでくれた方々ありがとうございました。 841 名前:リーフレイン [sage] 投稿日:2005/04/20(水) 10 34 53 ID ys8OACfn 840 夢神経の作者さんーーーー。ぜひぜひ、解説をお願いしたいですーー。 読んでいて、妙にエロチックだったんだけど、副題はそういう感じでもないし、 どうも「何か」を思い浮かべながら書いているんだって思うのだけども できたら知りたいです。(無理にとは言わないですがーー) 842 名前:ウノ ◆mdm4jQk4Iw [sage] 投稿日:2005/04/21(木) 01 55 07 ID lS4JyUeV 841 コレ「夢神経」だけあってイメージのもとが「夢」なんですよー 夢オチってやつでこう、改めて明かすとなんとなく陳腐な気がしますが すごいインパクトのある夢で、 涙ボロボロ流してることに気づいて目がさめたっていう自分でもびっくりするような体験だったんす。 その夢の空気感とか緊張感とかを自分の語彙の中で、できあいの(?)単語や文法で表現しようとするとなんとなくウソくさくなるっちゅうか相応しくない気がしたもんでこんな表現の仕方にしました。 ちなみに夢神経と無神経をかけてます...わけわからんのばっかでわるいなってちょっとおもってたり 843 名前:リーフレイン [sage] 投稿日:2005/04/21(木) 22 29 06 ID nihXkLNI 842 そうですか、夢そのものの感触だったんですね。なるほど。 答えてくださってありがとうございました。 【得点】 3点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点 ななほし ◆lYiSp4aok.:2点 ■▲▼ 青のイマージュ ウスバカゲロウの羽に 縦にうっすら刻印される青 母の透き通るような胸に浮かぶ 静脈の青 耳をあてがうと 鼓動とともに青はよりいっそう 深みを増してくる 流れる 速く そして 緩やかに 堰きとめられて とどまる甌穴(おうけつ)の淵 窪みに落ちて沈んでゆく青 怖いくらいの青の中で 何人いのちを落としていることか 空に暗雲がかかり 驟雨が音をたてて走る (雨が降り始めるときの懐かしいにおい) にわか雨が通り過ぎると また戻ってくる、いつもの空の青 目をつぶる しばらくたって また開く 最初にやってくる光 ほとばしる青 この光はどこからやってくる? 空から? それとも私の内部(うち)から? 刹那のうちに 精霊たちが 網膜から神経回路を一気に駆けのぼり 松果腺のスウイッチを押して光る 識閾下の青 それは生まれる前の私が見ていた始原の海からやってきた色 溢れる青 両眼の穴から零れると ルリシジミの青となった 蝶はゆっくりと空たかく舞い上がり オゾンを満たしてゆく あを こんいろ ぐんじょう ゆるやかな青のグラデーション 210,213-214 名前:青のイマージュ 投稿日:2005/04/10(日) 00 39 14 ID UIPYkJYL 【コメント】 220 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM 投稿日:2005/04/10(日) 19 37 55 ID aTfoXG3v 210 青のイマージュ 上手いなぁ、美しいなぁと思った。 描写が上手、特に2/2は一続きの叙述の中に四度のシーンの移動をスムーズに成立させているし、 個々のシーンも、主人公の視線が無理なく幻想を追跡する。特に内なる青が蝶になるシーンは 「両眼の穴から零れる」という一瞬のスリルが「ルリシジミの青となった」でおやっと思わせ 「蝶はゆっくりと空たかく舞い上がり」でなんだか幸せな気持ちに昇華され行き、読んでいて面白かった。 1/2の方でも3連目はイメージの形成の過程を上手く読者の(作者によって操作された)内的なリズムに沿わせている。 惜しいのは構成で、前半部と後半部の統一感に欠ける。 神経回路のあたり、他の箇所との語彙の異質感を上手くコントロールできていない。 もうひとつ、全体的に使用されている言葉がアナクロな印象を脱しない。それで随分損してる。 最終連、それまでの重たげな文字列の印象を翻すだけの力がなかった。 改行を少しいじれば良くなる気もするのだが。ここさえもっと何とかなったら。 1番良いと思った作品に1番文句が多くなってしまった。 239 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM 投稿日:2005/04/12(火) 11 35 10 ID WoAUkFfY 残念な部分がある「青のイマージュ」が2点。 246 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w 投稿日:2005/04/13(水) 21 14 42 ID 1YfK0ynR あと、加点したかったんだけども、格差もつけたかったんで落としてしまったのは、 「青のイマージュ」(後半の推敲待ち) 「痛覚神経」 (これはよくできているんだけど、なんとなく青っぽさが気になった) 「催眠」 (やっぱし、判んなかったとこが。) でした。 777 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/04/12(火) 01 25 19 ID TETQl2H4 210 :青のイマージュ 1/2:2005/04/10(日) 00 39 14 ID UIPYkJYL なぜ青なのか? 疑問が少し残るかなぁ…… 785 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/13(水) 11 23 58 ID 1YfK0ynR 210 青のイマージュ うーーん、綺麗。 母の透き通るような胸の静脈ってのが抜群にいい。ウスバカゲロウの自然の持つ美に 生の人間の性的な匂いが少し加味されて、複雑な美しさがかもしだされる。 ”精霊たちが”という表現がちと杜撰な気がして、そこで立ち止まってしまった。惜しい。 最後の連もも少し推敲できそうな気がする。 792 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [] 投稿日:2005/04/14(木) 11 42 29 ID 9dKz8FtQ 210、213 :青のイマージュ 生命に対比させるための死として甌穴が出てきたのだとは思いますが、この部分は量も質も中途半端だったと思う。 「識閾下の青」以下、美しかった。 798 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/04/15(金) 11 48 20 ID vWpKpql+ 1点 210 :青のイマージュ 1/2:2005/04/10(日) 00 39 14 ID UIPYkJYL 「夢神経」の間に挟まって、印象的、ウスバカゲロウという言葉が飛びこんでくる 814 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [sage] 投稿日:2005/04/17(日) 08 55 43 ID A/zTUSjc 園川さん、チャンプおめでとう。準チャンプの方もおめでとう。 「神経」は一発で園川さんの詩とわかりましたよ。わかっていたから、安心して、 言いたいこと言わせてもらいました。 今回は「青のイマージュ」を書きました。点を入れてくれたみなさん、コメントを 書いてくれたみなさん、ありがとう。 詩って、薄らぼんやりして、その正体がわからないのだけれど、今回の私の詩の 欠点をみなさんがいろいろ指摘してくれて、だんだん輪郭が見えてきたように思います。 >葉土さん 「精霊」は確かに軽率でした。「精霊」では、デコレーションケーキを作るのに、 最後の肝心のところで、安物の既製品を乗っけたような感じですね。きちんと自家製 生チョコで味つけしなけりゃならないのに。 >園川さん 褒めてもらって正直嬉しい。やっぱ、私の頭は古くて、固いんだなと、今回思いました。 >ゼッケンさん 第2連からは流れを意識したかったんです。それは第3連にもつながってゆくような 流れ、動きで。最後は神経回路を伝って、体と地球を駆け抜けるような、ひと続きの ものになってゆく、というような。でも、もっと構成や表現を磨かないと、それが 伝わらないってことがわかりました。 文章は人前に晒さないと、向上しないものなんですね。どうしても、ひとりで書いて いると、無意識の甘えというか、手抜き、妥協がでてしまう。そのことを、今回は 特に痛感したように思います。 【得点】 3点 園川 ◆nWfXpQxHHM:2点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 ■▲▼ カナシイソラ 堕天使は黒い毛先で 風気感じて空を舞う 僕らが子供の頃 やわらかかった空気は ススだらけになって 吸う気にもなれない 皮膚の神経で空気感じて 汚れた僕らを嘆いてる 汚れた都会の空は 嘆きと悲しみにあふれ 黒い悪魔が町に救う 堕天使は黒い翼で 汚れた街の空を舞う 人間(ぼく)たちを笑うがいい 無神経すぎる人間たちを 僕らが子供だった頃 透き通ってた空は 汚されてしまって 星も見えない 夢が要らないといった大人は 星空かくして歩いてる 人間(ぼくら)が汚した空は 悲しい空気で覆われる ビルの上笑ってる 羽を広げた堕天使が 215 名前:カナシイソラ 投稿日:2005/04/10(日) 15 28 09 ID JBEjWPLL 【コメント】 777 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/04/12(火) 01 25 19 ID TETQl2H4 215 :カナシイソラ :2005/04/10(日) 15 28 09 ID JBEjWPLL うーん。人間が悪いのか、天使が悪いのか? ……それとも、そう言うことじゃないのか? ……ちょっとわからないかなぁ。 785 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/13(水) 11 23 58 ID 1YfK0ynR 215 カナシイソラ 公害批判っと書いてしまうと、あまりにもそっけないんだが、主旨はそうだろうなあ。。。 793 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [sage] 投稿日:2005/04/14(木) 11 43 39 ID 9dKz8FtQ 215 :カナシイソラ 私は出だしの堕天使でちょっとだめだった。黒い翼の比喩も安直ではないでしょうか。 また環境で金儲けしようと企んでいる人たちも多いこのご時世に、 空気を汚すから「無神経すぎる人間たち」というのは、ひとまとめへのくくりかたがずれている気がします。 汚したから綺麗にする。こういう当たり前のことがビジネスの論理で行われるグローバライズされた世界に対してどう思うのか、 という視点が、こういう社会的な詩を書くときには当然あっていいと思うのですが、 どうでしょうか。 【得点】 0点 ■▲▼ かわいそうだからあんたを私は捨てれない 気付かない振りするのは 嘘ではないと分かったような口利いて あんたが私の何知ってるの 生まれる前から好きだったとか お前の気持ちも知ってるだとか ダッサイ言葉並べて何勝手に悦入ってるの あんた無神経なのよ 例え本当の事でも 言って良い事と悪いこと 言うべき時とそうじゃない時 そんぐらい軽い脳味噌でも区別してよ 信じてくれ何て今更 甘い言葉に何度騙された事か あんたは私をなめてるんか いつかは幸せにするとか 不自由無く暮らしていけるだとか そんな言葉求めて無いって分かってよ あんた無神経なのよ 惚れた女を弄ぶ そんな人生楽しいの そんな愛しか知らないの かわいそうなあんた私が捨てたら 何処へ行くつもり 216 名前:かわいそうだからあんたを私は捨てれない 投稿日:2005/04/10(日) 15 50 06 ID wA0u8ifv 【コメント】 241 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:2005/04/12(火) 15 44 46 ID hKuVC8tH 215 カナシイソラ テーマ、構成、表現――と、一応、詩の体裁は整っている。詩を書く訓練は十分積んでいますね。 どうだろう、今度は思い切って、これまで築き上げてきたものをブチ壊してみては。 悪魔と友達になりたい、公害大好き、汚れた空気大好き、もっとちょうだい、と叫んでみては。 そのほうが、ときとして、悲しみがより直裁に伝わることがあるのですよ。 777 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/04/12(火) 01 25 19 ID TETQl2H4 216 :かわいそうだからあんたを私は捨てれない : ご馳走様、ほれた女のボヤキ節~ で、しょうか? 785 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/13(水) 11 23 58 ID 1YfK0ynR 216 かわいそうだからあんたを私は捨てれない いや、もう捨てればいいじゃん。w と思ってしまったんだけども、惚れた弱みってやつだねえ。。苦笑いが浮かんできそうな詩でした。 793 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [sage] 投稿日:2005/04/14(木) 11 43 39 ID 9dKz8FtQ 216 :かわいそうだからあんたを私は捨てれない 「かわいそうなあんた私が捨てたら 何処へ行くつもり」 たぶん、おなじような別の「私」のところへ行くんでしょうね、こういう男の人は。なんかもてそうだもん。 798 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/04/15(金) 11 48 20 ID vWpKpql+ 2点 216 :かわいそうだからあんたを私は捨てれない : とにかくスーっとさ以後まで読めて、楽しめる。読後感、ほろりと琴線に触れる。 【得点】 2点 ななほし ◆lYiSp4aok.:2点 ページ:1 2 3 4 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/131.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 4 お題 胸 開催期間 2002/12/11~2002/12/28 参加作品数 34 審査員 6人 本スレ 4の734-5の187 議論スレ 4の403-436 【チャンプ】 おみやさん(たもい):10点 【準チャンプ】 乳房(たけ):8点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 5 胸がこわれそう - - 6 ブランデーグラス ドン亀 1 7-8 気胸 - - 17 彼女の胸が痛むのは - - 18 名前はいらない - 2 20 通り過ぎて来た季節は - - 30-33 ふくらみ - - 36 おみやさん たもい 10 37-38 乳房 たけ 8 42 tibusa5 詩のみ - - 46 わだかまり - - 51 ある男の胸の内 - 1 52 「別離」仮題~バイバイひろぷー~ - - 56 無題 - 1 61 おかあさんの暖炉 - 6 66 HALLU - - 68ー71 針男とトゲ女 - 2 73 母が詠む名前は クロラ - 74 冬の寒さに - 1 75-77 グラスフィッシュの心 しいな まほろ 7 79 鼓動 - - 99 胸に水 葉悟@北の国から 3 100 白と赤 - - 104 鼓動の夢 - - 106 名前はいらない - 5 107 胸のなかの世界 - - 121 胸 - - 122 かたつむり - - 123 胸が痛い - - 129 繰り返し - - 130 胸 - - 131 癒身矢 - - 132 「」の中の謎は深まるばかりです ame 3 133-136 名前はいらない 激辛正当派 2 【審査員】 Canopus ◆DYj1h.j3e. ドン亀 ◆YdTp8oxx7. クロラ ◆oNwpnhIJYU yuki ◆whnocyk5hk 名無しの雄 ◆YWbBGuPijI 激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q 【採点レス】 149 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [] 投稿日:02/12/26 23 35 ID PUf6i213 106 3点。 61 2点です。 150 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [] 投稿日:02/12/26 23 54 ID PUf6i213 あとは1点です。 36 75-77 133-136 153 名前:ドン亀 ◆YdTp8oxx7. [] 投稿日:02/12/27 00 26 ID vwu82dtV 【3点】 37-38「乳房」 【2点】 61「おかあさんの暖炉」 75-77「グラスフィッシュの心」 【1点】 74「冬の寒さに」 99「胸に水」 106「なまえはいらない」 132「「」の中の謎は深まるばかりです」 133-136「吹き抜ける2002」 154 名前:クロラ ◆oNwpnhIJYU [] 投稿日:02/12/27 07 06 ID uFKUa9/M 2点 18 (タイトルなし) 75-77 グラスフィッシュの心 99 胸に水 1点 36 おみやさん 37-38 乳房 68-71 針男とトゲ女 132 「」の中の謎は深まるばかりです 155 名前:yuki ◆whnocyk5hk [sage] 投稿日:02/12/27 07 42 ID 30m+6N5v 36 おみやさん 3点 37-38 乳房 2点 106 名前はいらないさん 1点 164 名前:名無しの雄 ◆YWbBGuPijI [] 投稿日:02/12/27 22 51 ID kWOR9KGI 【3点】 37おみやさん 【1点】 51ある男の胸の内 170 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [] 投稿日:02/12/27 23 46 ID IB1aXOom 2点 36 おみやさん 37-38 乳房 75-77 グラスフィッシュの心 61 おかあさんの暖炉 1点 56 無題 68-71 針男とトゲ女 6 ブランデーグラス 132 「」の中の謎は深まるばかりです 作品 ■▲▼ 胸がこわれそう 5 名前:胸がこわれそう[sage] 投稿日:02/12/12 01 54 ID 75xQqE5r =================== 無茶苦茶な想像力で 私を犯してほしい 叫び声が途絶えるまで 底の無い真っ暗な 空間を高速で 落ちて行くような 快感に私は 飢えているの 生きて行くすべての理由が そこにしか見出せないでいる私は とても純粋だと思うわ =================== そういう置手紙を残し 彼女は俺の家から いなくなった =================== 春の日ざしが優しく 二人を包んでいた 海沿いの公園を 自転車で走り抜け 息を切らしながら 入ったレストランで 愛してるって 言った君は きれいな心の持ち主 だから僕はうれしくて 胸がいっぱいだったさ ==================== そういう思い出を残して 彼女は俺の家から いなくなった 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ブランデーグラス 6 名前:ブランデーグラス[sage] 投稿日:02/12/12 01 55 ID 75xQqE5r お相撲さんの胸って いいよね おっぱいと 違ってね 母のように 少女のように 柔和な色の 鳩胸バーテンダーが 眉をひそめて笑う そこだけ尖ったおっぱいが あまりに危険 はっけよいのこったら 女の必勝 掴んだが最後 土俵際から飛ばされる ブランデーの色へ 沈んで行くだろう 裏返して乾杯 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 気胸 7 名前:気胸 1[sage] 投稿日:02/12/12 01 56 ID 75xQqE5r 西経零度のグリニッヂ線は 歩くたび緊張と恐慌で 北方向に湾曲する きっちりとした線を 映写するため 神経を再緊張させる まっすぐさを取り戻したら 今度は南へ そしてもっと集中して 空へ それが心筋が躍動したあげくの鼓動 水平線のイタチ遊びで 走れ、走れ、硬直と直角のはざま 痙攣と麻痺が全身を幾何学化する 8 名前:気胸 2[sage] 投稿日:02/12/12 01 56 ID 75xQqE5r "スーダン・リビア国境上で 少年が折半された" 警笛が鳴る 脳内分泌が狂う "陽気だ"、とほざく男 それを聞いた途端潰れて ふるえ寝そべりながら こんにちわ 水をください こんにちわ 水をください 水呑人形か百姓のように 御辞儀を自動的に繰り返し 戦慄とともに冷凍され 気絶する "自動安定化装置(ビルトインスタビライザー)は作用した?" 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 彼女の胸が痛むのは 17 名前:「彼女の胸が痛むのは」[sage] 投稿日:02/12/12 04 40 ID OAAOzPry 煙草の吸い過ぎで肺が痛いとか 寒さから来る肋間神経痛ではない と言う事だけ覚えておいてくれたまえ いかんせん 彼女が何故 深夜に胸を押さえ そんなにも瞳を潤ませているのか その濡れた目に映したい物は何なのか 君たち紳士諸君にはわからないだろう それだよ そこにある、そうそれ それが彼女の落ちたもので 溺れた物で 心を蝕む病だよ 紳士諸君にはもうおわかりかどうか。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 名前はいらない 18 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/12/12 19 06 ID OPt9rwxh 胸先三寸六寸九寸このままどんどん下がっていけばやがて足を過ぎ地中深く潜る事 も考えられるがそのままであればやがてマントル部分にまで到達しかねないのでや むなくグッとこらえこらえてちょうどいいあたりで止めておくといいかも知れない と思いつつも引きずられるように下がっていくのが胸先というものではないかいな ないかいなしかしそうすると何かを決めるのにもいちいち下まで潜っていかなくて はならぬので面倒な事になるだろうなとありもしないもち米を所望してみるのみか 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 通り過ぎて来た季節は 20 名前:通り過ぎて来た季節は[] 投稿日:02/12/13 00 10 ID QBCYlMYp 四月とは何だったのか? という問いかけが 脳髄から若葉のように 葉脈を伸ばして 私の胸の小さな火を覆いはじめていた あの頃 手を差し伸べてくれる人は 無く ただ私は本の中に住み 暇潰しのための音楽を聴くともなく 聞きながら 食べ物も 摂らず 底を突いた冒険に 毎日を費やしていた 水浸しの遊園地へ 燻る炎の車輪で出かけて行った 六月 芝草は 稲妻を吸い込んだ赤い海のなか 陸にあるものはすべて 曖昧な風に姿を匿されようとしていた 黒の退屈に沈むまで あとほんの猫の肉球の一押しで メリーゴーラウンドは味を失い 鉄の動物達はことごとく錆びつき それでも私は希っていたのだ 煌く海の新生を 紅いカラカラの落ち葉が 月のような音を立て転がる十一月に 最期の十円で うまい棒を買った もはやサーロインの肉汁に憧れる歳でもなく 鏡のなかの私は マッチ棒で組み立てた笑い顔 しかしアジの開きとなった私の胸には 産毛を纏った冬芽が 浅緑色に光りはじめていた 通り過ぎて来た季節は 胸に確かに 積み重なっている そしてまた 次の回にむかって新たな お題が出される 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ふくらみ 30 名前:ふくらみ 1[sage] 投稿日:02/12/13 12 34 ID a6k1No6Q side F あたしが 毎日のように 遅刻ぎりぎりで家を出る理由が あいつにあるなんて もちろん あいつは知らない 息弾ませて バス停にたどり着くと 向こうから同じように駆けてくる あの寝坊助のためだなんて 言えるはずがない 遅いぞ お前こそ いつものやりとりの後 小さな胸の疼きは 学校に着くまで続くなんて あいつは知らないだろう もう1年以上も 31 名前:ふくらみ 2[sage] 投稿日:02/12/13 12 35 ID a6k1No6Q でも まだ足りないから だまっていよう あいつはいつでも 子供あつかいだから うっすいムネして なんてセクハラだから この想いは まだ胸の内に秘めておこう 想いがふくらんでふくらんで やがては このペッタンコのふくらみとも 言えないふくらみが 想いでいっぱいになるまで せめてBからCになる日まで ふくらみが女のそれに変わるまで あいつの視線で溶ける日まで 32 名前:ふくらみ 3[sage] 投稿日:02/12/13 12 36 ID a6k1No6Q side M あいつが 毎日のように 遅刻ぎりぎりで家を出ている理由が おれにあることを もちろん おれは知っている 息弾ませて バス停にたどり着くと 何気ない振りをしておれの姿を目で追う そんなあいつを おれも待ってるなんて 言えるわけもない いつものやりとりの内に あいつが見せる切ない色に グッときているなんて あいつは思っても見ないだろう もう1年以上も 33 名前:ふくらみ 4(完)[sage] 投稿日:02/12/13 12 56 ID 9AI2ip3l もう いいじゃないか 言ってしまえよ うっすいムネして なんてセクハラを いつまでおれに言わせるつもりだ あいつに女を感じ始めてる この想いは もう胸の内に抑えきれない 想いはふくらんでふくらんで やがては この胸から あふれ出してくるのだろう でも 想いでいっぱいになっても せめてBからCになる日まで ふくらみがあいつを女にする日まで おれの視線で溶かす日まで 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ おみやさん 36 名前:おみやさん[sage] 投稿日:02/12/14 00 15 ID bvuik03Z 雌木は匂いをきつくして 裸の枝を切なく濡らし 昨日と違う誰かと一緒 雌木を嫌う神木の立つ 虚勢の飾りで潮のそば 曲がりつつ 彼女に唾をかけ 朝と晩に唾かけ 詣での少女に恋して 胸と尻を2回で食べた 泣かぬ少女は神木のそば 潮を仰いで一人語り 胸は無くとも私の枝は あなたの愛した母のそれ 尻は無くとも私の匂いは あなたの唾する母のそれ 神木泣いた潮のそば ずれた飾りを直すのは 切なく濡れた裸の枝 小さい方の裸の枝 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 4 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/417.html
ページ:1 2 作品 ■▲▼ 紅葉 雨あがりの古びた公園 枯れ葉の匂いが目にしみる 火傷したように赤いからだを ぼんやり 揺らす それも ほんのひと時のあいだ 虫眼鏡での観察に飽きたお日様が ふいに涼しい風を運んできて 僕らは 静かに萎びていく どうか明日も 明後日も 秋になりますように 409 名前:紅葉[sage] 投稿日:2006/09/05(火) 23 32 07 ID 6TvQcwFT 【コメント】 434 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2006/09/10(日) 01 28 24 ID Jo/J40o5 409 :紅葉 : どうか……秋になりますように。って、せつない。秋満開。 2点 440 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/09/11(月) 00 04 52 ID Kdy+524c 409 紅葉 ぼくはこの詩は評価したくて、というのも最終行のことばに魅力を感じるんだ よね。1行だけの魅力というのも、また詩のひとつの側面だと思います。 939 名前:し ◆FCXRNaWgHs [sage] 投稿日:2006/09/11(月) 03 10 36 ID sLkTcmKs 409 紅葉 書きました ななほしさん、カノープスさん、ありがとうございました 【得点】 2点 ななほし ◆lYiSp4aok.:2点 ■▲▼ アキちゃんの思い出~思いつくままに~ 木の枝の先 細くなり行き 絹糸で繋ぎ留めている 赤い柿 とにかく私の見ている前ではお昼ごはんを食べなかった古畑アキが最近太めにな っているように思えるのは夏休みが終わってアキちゃんの恋も終わったからなん だろうかと考える私のシンパシーなどよそ目に芋は日に日に肥えて行くのだった アルバイトで毎日見ていたアキちゃんが制服を着て私の前で点滅するようになっ て消えてふたたび現れる時の彼女の横方向への変化は私を無口にさせパラパラ漫 画のカボチャは気づかぬ間に縦皺をひとつずつ増やして大きくなって行くのだった そんなんじゃお嫁さんに貰って貰えないよ アキちゃんは21歳で結婚すると決めていたので アキちゃんは19歳にして中学生の下校集団に溶け込んだ 関西空港の二階をトイレを探して歩き回りながらハネダ空港の詩が書きたいなぁ と考えていた時に左足の不自由な私がエスカレーターではなく階段を使って降り て行くところを見かけて目で追いかけている時に手摺りに体重を預けてふと視線 をそらすと誰も見ない暗い柱の陰に薄汚れた茄子がスクーターに跨がって落ちていたこととか 思い出せば思い出は限りないのだけどそのほとんどが誰かについての思い出であ って私は単なる視点でしかなかったこととか 口を塞がれた飛行機の狭苦しいトイレの中で荒い息は犬の口臭と熱さでプラステ ィックな一面の白が壁なのだと思い当たりながら舌を出せとお前の赤い舌を出せ と昨日まで知らなかった男の声が言うのが私の舌のことではないようでそれでも 宮古島の土を初めて踏んだ頃には涙を頬に感じた 芋は転がして洗っちゃ駄目よ生きているのだからと教えた母の言葉が宮古島のビ ーチに転がる色とりどりの芋を眼前にして思い出された 鮫を捕りたいとツアーの昨日まで知らなかった道連れに言ってみたのは本気じゃ なかったように思えたけれど叶うわけのないことを口にする時の私はどこかに本 気を含んでいるのかもしれない(捕った鮫は殺さずに飼い馴らし背に乗ってやっ て来た海の向こうへ帰るのだ)紫芋のカステラをお土産に 紫芋のカステラを死にもっとも近いほどに少食だと思っていたアキちゃんがほと んど一人で食べ尽くしたと聞いた時は信じられないような胸に晴れた日の秋空が 広がるような思いがしたものだった 自分の体型など無頓着で気にしたことのあまりない私がアキちゃんの1グラムの 増減を心配するのは少食で口数少なくけれどあかるく笑うアキちゃんのあかるさ だけが膨れ上がって行ってしまうように思えて木についたまま熟れ過ぎた柿は早 く誰かが取って食べないと烏につつかれて内臓のように垂れ下がるのだった 私の目に映らないものは知れないけれど 夜の池のほとりで一人おむすびを食べていたアキちゃんは 池に映る満月でも見たのだろう おむすびを食べる手を止め白い学芸会のようなドレスを着て 池の中心までふらりと歩き出して 留まるでもなく引き返すでもなく山を越え そのままあちら側まで行ってしまった 今年は冬が早いというので春を迎えると同時に壊れてくれた火燵の替えを早めに 買っておこうと車に乗り少し走り出したところに誰も住んでいない家があって庭 の柿の木に垂れ下がっていた熟れ過ぎた実は烏がつつくこともなく今では黒く固 くしぼみその中にかつては果実があったことすらも私に感じさせないのだった 木の枝の付け根 しっかりと重みを支え 落ちることさえなかった 黒い柿 (了) 410 名前:アキちゃんの思い出~思いつくままに~[] 投稿日:2006/09/06(水) 13 23 38 ID UOsm5GHh 411 名前:アキちゃんの思い出~思いつくままに~[] 投稿日:2006/09/06(水) 13 27 37 ID UOsm5GHh 412 名前:アキちゃんの思い出~思いつくままに~[] 投稿日:2006/09/06(水) 13 30 02 ID UOsm5GHh 【コメント】 434 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2006/09/10(日) 01 28 24 ID Jo/J40o5 410-412 :アキちゃんの思い出~思いつくままに~ :上手いなぁと感じるんだけど、せつなさばかり募るのは何故だろう。結節も少々無理筋のような 2点 440 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/09/11(月) 00 04 52 ID Kdy+524c 410-412 アキちゃんの思い出~思いつくままに~ 秋というより、終わってしまった夏の思い出、かなあ。ところどころ好きな表 現がありました。アキちゃんと旅情の関係が今イチ不明。 【得点】 2点 ななほし ◆lYiSp4aok.:2点 ■▲▼ 秋っぽい 僕は秋っぽい人間だ 現代詩手帖を四ヵ月だけ購読した 妻の顔に毎日違うグラビアアイドルの顔を貼った 馬にそっぽを向かれるほど秋っぽい 子供さえいなければすぐに家など出て行くほど秋っぽい だが女ではない だが秋っぽいのは女だ 僕は女っぽい 秋っぽい女子高生が三人並んで橋を歩いて来たので 僕はマイクを彼女らに向けて 秋っぽいですかと聞いてみた (マイクがあれば何でも出来るものだ ということをその時発見した) 答えは「はぁ」だった 秋っぽいと思った なんとなくだけど 僕と同じ匂いを感じる対象は女子高生だけにとどまらなかった 見知らぬ人様の家の窓辺に寝っ転んでどこも見ていない目をしている雑種 その人いやその猫のことも僕は秋っぽいと思った 庭に植えてある何かの木の黄色い葉っぱがひゅらりんと落ちるたびにやや遅れて葉っぱを目で追い掛ける なんだなんかつまんないと目を元に戻したその前を再び葉っぱがひゅらりんと落ちる また目で追い掛ける やっぱなんかつまんないものだったひゅらりん ひゅらりんまた追い掛ける そのへんが秋っぽいと僕は思った なんとなくだけど ここで春っぽい人が蝶々の飛ぶ頭に浮かんだその疑問を口にした それって春っぽいのとどこが違うのかいって 葉っぱと桜の花弁の違いだけじゃないのかいって 三分かけて口にした 違う 春と秋は似ているように見えるが もっとも遠いところにあるのだ 全然違う たぶん 春っぽい人は詩なんか書かない 春っぽい人は絵を描く そこが違う たぶんだけど なんだかつまらない説明のような ひとりごとのような詩になってしまった まぁいい そこが秋っぽい だからいいことにする なんだか男っぽい ところで僕はこの詩を書き続けることに秋てきた 飽きてはいないので最後まで書 やっぱり書くのやめた 秋っぽいとはどういうことなのかをうまく説明できそうにないからだ それをうまくできるのは冬っぽい人だからだ だから僕はこの詩を終わらせよう おそらくは冬っぽい人であるところのカノープスさんとかに任せて おそらくだけど ばいばい寝るね 413 名前:秋っぽい(1)[] 投稿日:2006/09/07(木) 13 53 37 ID 0QHt8gMA 414 名前:秋っぽい(2)[] 投稿日:2006/09/07(木) 13 56 34 ID 0QHt8gMA 【コメント】 434 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2006/09/10(日) 01 28 24 ID Jo/J40o5 413-414 :秋っぽい :詩の中でも最後まで書くといってない。矢張り未完。なんだろう。読後感も秋の風の中……かなぁ 1点 440 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/09/11(月) 00 04 52 ID Kdy+524c 413-414 秋っぽい 「飽き」から「秋」への自然な移行とか、秋なんだかどうだかよく分らない秋 の情景だとか、意外な巧さを感じて面白かったです。うーむ…いや、任されて みるのも、ちょっといいかも。 931 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 01 13 03 ID X7vVAbOF 個人的に気になった作品を一つ 本スレ413-414 秋っぽい これはつらつら書いてるような形式だが正直うまい。 勢いに面白さもあり、前半惹きつける物があった。 ただやはり長さに比例してパワーが落ちていく感は否めない。 もっとも残念なのが〆の一行。 投げ出すのは作風に合っていて良いのだが、投げ出し方が弱い。 しかし投稿作品の中では良いポジションにいることは確か。 【得点】 1点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 ■▲▼ 高房には筆の過ち 暑くもあり 寒くもなし 食べたくもあり 食べたくなくもなし だるくもあり だるくなくもなし 動きたくもなし 動きたくなくもあり 風の向くまま 気の向くままに 生きてる仏のような人 そんな人に私はなりたくもあり なりたくなくもなし 生きてるんだか死んでるんだかハッキリしろ 誰かに映し問いかける 私はキチット文を読めと答えた そこではタイトル道理の高房が お父さんになっていた 人生なるようにしかならないね チャン チャン 415 名前:名前はいらない[] 投稿日:2006/09/07(木) 18 41 00 ID xeGYia8N 【コメント】 434 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2006/09/10(日) 01 28 24 ID Jo/J40o5 415 :高房には筆の過ち :まったくそのとおり。成るようにしか成らないから、詩は書いたことしか伝わらない。……だよねェ。 1点 437 名前:娘z1 ◆666.SaoPvk [] 投稿日:2006/09/10(日) 15 38 49 ID aCt6QZNP 415 :高房には筆の過ち お題が何処に描かれているのか分かりませんが、まあいいでしょう♪ 背景が冬の前の秋ということで云々 【得点】 1点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 ■▲▼ 秋ネコ 9月某日 我が家の庭に見知らぬネコがやってきた。 首に錆び色の鈴をつけていたので飼い猫かも知れない思ったが あまりに人懐こく、私の足に擦り寄ってきたので、つい頭を撫でてしまった。 やはり飼い猫なのか、気持ちよさそうにごろごろとのどを鳴らしてこちらを見た。 にゃあ、という声に、日が少し翳った。 ミルクと煮干をやったためなのか、ネコは居ついてしまったらしい。 私の足元でひんやりした毛並みを擦り付ける。 風が涼しくなってくる。足元のネコに私は風鈴を片付けた。 緑色の瞳をきょろきょろさせて、 庭の紅葉を彼女(身のこなしが女らしいのでそう思った)が見やると 瞳が赤色に変わった気がした。 彼女が膝元で秋を呼んでいる。 私は薄手のカーディガンを肩に掛けて、彼女と移りゆく空を見た。 雲は少しづつ速度を増して、高い青空を駆け抜けてゆく。 庭の石榴が少し色づいて、重そうに見下ろしていた。 416 名前:秋ネコ[sage] 投稿日:2006/09/07(木) 20 23 25 ID 249rjSfq 【コメント】 434 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2006/09/10(日) 01 28 24 ID Jo/J40o5 416 :秋ネコ :黄色いとら猫? いや金色のネコかなぁ……擬人化? と言うか擬猫化 が、面白い。日常の何気ない観察・表現を感じる。 2点 439 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/09/10(日) 23 38 42 ID ktSDR7xk 2点 416 秋ネコ たたずまいが好き。ネコの瞳に秋を感じる表現は面白いね。ネコは視線を逸ら す習性があるから、微妙な表現ではあるけど。終わり方も、秋を匂わせる程度 の適度な体温で、すんごい好みでした。 935 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 18 21 37 ID 3bKWQVao 本スレ416 秋ネコ 題材は面白い。秋を呼ぶネコと言う童話のような題材である。 ただ時間の経過が短すぎるような気がする。 9月某日から始まるこの物語は、たった一日で全てが秋の装いになってしまうが 出来ればネコと私が触れ合い経過していく中で、ネコが秋を呼んでいるという 予感と実感を読者にも分かち合って欲しかった。 ネコと私の距離が近く感じるほど、最終連の静けさが余韻として生きてくるので 短さが大変惜しい作品である。 942 名前: ◆Wani6uvhK. [sage] 投稿日:2006/09/11(月) 22 09 55 ID ZTQ3umHh 審査員・批評の皆様、投稿者の皆様お疲れ様でした。 イタチ小娘さんチャンプオメです! 次のお題、、、難しいですよ~・・・・ え~と、今回は「秋ネコ」を書きました。 ななほしさんCanopusさん点数ありがとうございます。 935さんコメントありがとうございます。 じぶんでも気に入った作品で、大満足です。 【得点】 4点(準チャンプ作品) ななほし ◆lYiSp4aok.:2点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:2点 ■▲▼ 夏休み えっちゃんの左手のすぐそばでぼくの右手が汗ばんでいる ふたり足をぶらぶらさせて縁側に座って 今にも消え入りそうなほっそい三日月が通りすがりの味気ない雲に隠れるたびに することのないぼくは冷たい麦茶をちびちび飲んでいた シュウがさ 子犬のシュウが足元にじゃれてきたから軽く頭を蹴って笑いながらえっちゃんを見たらさ 「可哀相なことしないの!」ってマジメな顔で怒られちゃうし それでぼくはまた月を見上げて ただもう氷を何個も何個もガリガリガリガリかじってた 鈴虫かなんかが鳴いている えっちゃんは明日東京に帰る 417 名前:夏休み[sage] 投稿日:2006/09/07(木) 22 26 35 ID U+sf5I5l 【コメント】 434 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2006/09/10(日) 01 28 24 ID Jo/J40o5 417 :夏休み :手をつないでないのね。うんうん、妄想、もうそう? こんなことでは子供は知恵熱を出すことはないだろうと、……どうなんだろう? もう、いない昔の子供の俺の場合は……無かっただろうなぁ……あったような気もしてきた。……こんなこと、 3点 943 名前:あばらや ◆61ynRipd12 [sage] 投稿日:2006/09/11(月) 22 30 40 ID Nr/HwUjL どもども、初投稿です。「夏休み」書きました。 ななほしさん、娘z1さん、Canopusさん、 審査ありがとうございました。 “休憩雑談”の「夏の終わり」「別れ」のお題で思いついた、 加齢臭漂うオッサンの妄想でございました。 チャンプの方おめでとさんです。 投稿者の方々お疲れ様でした。 またよろです。 【得点】 3点 ななほし ◆lYiSp4aok.:3点 ■▲▼ rebirth きつい上り坂をこえて いま緩やかな下り坂に差し掛かる 僕はオリーブ色の鞄と ひどく清潔な意識をたずさえて それとは何も関わりのない街の光彩の上を踏みつけてゆく 日々は僕の喉もとを滑らかに通り抜ける そこに摩擦熱はなく そして建材も豊かに明日は建設されてゆく 僕の意志に依らない速さで 銀杏並木の木漏れ日を車列が縫って行く 街路はひととき黄金色にかがやく 僕は重なった赤い櫨の葉で足を滑らせる そして何もなかったように再び歩みだす 小さな違和がふと 気泡のように冷えた油のなかを浮かびあがった 僕は季節を 秋をうしなっていた なぜそう思うのかは分からないが 僕は秋をうしなっていた 季節は僕を避けて世界を巡っている 僕の生活は季節の息遣いの外側にあるようだ 暑さや寒さを知覚し今こうして枯葉を踏み締めながら しかし季節は僕へ歩み寄らない 世界はその時々の屈折率で輝き燃焼する その熱は僕の指先をわずかに融かす 冷えた油のなかで僕は僕の道を舗装してきた 平坦で何の遮蔽のない道を その舗装された道から次から次へ気泡が立ち昇る 踏み固めた足元からもぽっかりと この道を持ち上げようとする力が何なのか 僕は少しだけ気付いてきている 銀杏並木を抜けると道は駅のロータリーへと続く 日々の轍はそこへと続いている しかし僕は立ち止まって足元の枯葉を拾いあげる 大きな楓の葉だ 所々破れて 骨のように葉脈を無残に浮き出させながら 僕はこの何の変哲もない枯葉のなかに なぜか懐かしい声を聴いた気がした かえではね カエルの手に似てるから かえでって呼ばれるんだよ いつ 誰から発せられたものかもわからない そんな声が僕の頭のなかではじけると 僕はこの破れた楓の葉脈のなか そのなかの迷路へと誘い込まれていった 眼にまばゆい黄金色やそこかしこに滲む赤色 僕がその色彩のひとつひとつに触れると 僕の中から凝り固まった過去の記憶がいま豊かに溢れ出してくる 母に手を引かれ秋祭りを歩いた記憶 真っ赤な空に花火の音 小学校の仲間と焚き火を焚いた記憶 火の立たなかった落葉 恋人と寒い公園で別れ話をした記憶 掌だけ暖めた熱い缶コーヒー そして走る列車の中から見た果てしなく深く青い空 生き方を変えられると頑なに信じた若い頃 僕は過去と対面した 秋の名を借りた過去 日々に埋められていった過去と 空っぽだった季節の器に 僕自身が注がれて満たされてゆくのを感じた きつい上り坂をこえて 緩やかな下り坂を降りてゆく そこから広がる街の景色に 僕は僕自身の秋をひとつひとつ置いていった 風が摩擦する速さで これからの日々は満たされた秋で染まりゆくだろう そして 僕はまだあの楓の迷路のなかを歩いている 赤色と黄金色の光彩のなかを 踏みつけることもなくゆっくりと 418 名前:rebirth 1/3[sage] 投稿日:2006/09/07(木) 22 43 38 ID 3HMJkVNz 419 名前:rebirth 2/3[sage] 投稿日:2006/09/07(木) 22 44 11 ID 3HMJkVNz 420 名前:rebirth 3/3[sage] 投稿日:2006/09/07(木) 22 44 59 ID 3HMJkVNz 【コメント】 435 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2006/09/10(日) 01 32 54 ID Jo/J40o5 418-420 :rebirth :預金残高を眺めるような秋かなぁ……満足感を感じる。……かなぁ? 再誕生? する気の満足感?? 2点 938 名前:MORGEN ◆.nITGbUipI [] 投稿日:2006/09/11(月) 01 40 54 ID dq+ci3Y9 418-420 rebirth 無味無臭の日常のループからふと喪失感を自覚し、記憶の再生が行われる。 隠喩や作者の一歩引いた位置からの情景描写など見るべき点は多い。 しかし文節の切るポイントや、過去のエピソードの若干の弱さなど、練りの 甘さが感じられる所が残念である。欲を言えば秋にはたと自覚する喪失感は 秋だけを失ったものであったのか、秋の色彩や大気の匂いをスイッチにして、全ての 季節を感じる心を失っていたのではないか?と言う所まで言及してみて欲しかった。 やや単調さを感じる作風なので、秋から発生する全ての季節の色彩を怒涛の勢いで 流し込んでもらえたら、更に読者の興味を引き付けられたのではと感じる。 【得点】 2点 ななほし ◆lYiSp4aok.:2点 ■▲▼ 秋小僧 秋小僧は ひとびとに 失ったものを 思い出させます ゴミ箱や クレヨンの汚れや ハンカチの染みなどを ベランダからこっそり見ています 成長というものが階段をのぼってゆき その後を秋小僧が追いかけて ゆかいな旋律をえがいていきます 晴れ渡っているのになぜか虚しくなるような 目を細めるといいようのない誰かの顔を思い出し 物思いにふけっていろいろなことが浮かび 洗濯の順序をおもわず間違えてしまう 思い出というものが階段をのぼってゆき その後を秋小僧が追いかけて うつくしい旋律をえがいていきます 晴れ渡っているのになぜか悲しくなるような 目を細めると小さいころのあなたが浮かび 物思いにふけっていろいろなことが浮かび 洗濯物をたたむ手がおもわず止まってしまう ああ ああ 秋小僧 私の皺をこれ以上 くしゃくしゃにさせないで あなたの短い足のスキップが 私の胸を痛ませる あなたの愛くるしい笑顔に たえきれないの でも秋小僧 また来てちょうだいね うつくしい旋律をえがいてね 私の皺を刻みにきてね きっと、きっと また、きっと 421 名前:秋小僧 1/3[sage] 投稿日:2006/09/07(木) 23 59 49 ID PlwgMcIJ 422 名前:秋小僧 2/3[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 00 00 19 ID PlwgMcIJ 423 名前:秋小僧 3/3[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 00 00 53 ID PlwgMcIJ 【コメント】 435 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2006/09/10(日) 01 32 54 ID Jo/J40o5 421-423 :秋小僧 :なんとなく寂しい秋に感じる充足感、……かなぁ。と、いうよりも、しあわせなのかもしれない。 2点 437 名前:娘z1 ◆666.SaoPvk [] 投稿日:2006/09/10(日) 15 38 49 ID aCt6QZNP 421-423 :秋小僧 流れの中で立ち竦む描写の繰り返しが心地良いです。 こられを読んでいますと、冬の前の秋において 感慨深げに物思いに耽る余裕のようなものを感じられ、お題を上手く表現しています。 “うつくしい旋律”という言葉がまた良く 秋は繰り返される四季の中のひとつであり、その四季も繰り返される歳月の単位である。 それをそのまま表現したのしょうが、描かれたそれはほのぼのとしていて温かくなるような気分になる。 壱レス目の始まりの感慨が“秋らしく”て良くて、問題は参レス目です。 最後は好みになりますが、終わり方がどうも・・・・・・♪ 参レス目の出来具合によってはより良い作品に仕上がっていたと思うの 941 名前:快楽童子 ◆plhXCa4.HY [sage] 投稿日:2006/09/11(月) 21 27 13 ID mCrgk/+J 今回久方ぶりに投稿しました。 審査員、投稿者のみなさんおつかれさんです。 「秋小僧」を書きました。 審査で指摘があった通り、最終2連は少し練りこみが足らなかったですね。 自分でも納得いかぬまま0 00の数字に怯えて、 投稿ボタンを押してしまいました(快д楽) 【得点】 5点(チャンプ作品) ななほし ◆lYiSp4aok.:2点 娘z1 ◆666.SaoPvk:2点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 ページ:1 2 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/453.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 作品 ■▲▼ ひかり222号 303 名前:ひかり222号 [] 投稿日:04/01/21(水) 03 43 ID Z27s6Jbx これは別に永遠の別れとか そういう重たいものじゃないから まさかね 自分が泣くとは思ってもみなかったけれど ブレーキが解かれて重たい車輪が ゴトリと動き出すと 最後の最後まで君が笑かすから おどけてトカゲダンスなんかするから だから僕は笑いながら 笑いながら逆を向いた 風花が咲いている だからきっとこの風景はぼやけていて それでいて無駄に明るく 僕のいる車内がやけに暗い トンネルが絶妙の間で入ってきて 白黒の窓に僕を映したら いつもよりより不細工な男がこっちを見ていた 居たたまれなくなってカーテンを閉めたら はらりひらり 風花が窓を越えてまた咲いた 「もういいかい」って聞いてな そしたらでっかい声で「まだだよ」って言うから でも何度でも「もういいかい」って聞いてな そのうちきっとあのトカゲダンスで 今度はおまえを笑かすから カーテンを開けたらトンネルも終わって 対抗列車の轟音に 僕はちゃんとびっくりした 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 寒い踊り 304 名前:寒い踊り1 [sage] 投稿日:04/01/21(水) 14 27 ID giwTsDAg ヤッホー 仕事が終わって 上司のバカにタバコを押し付け 鼻の穴にピーナツをつめて 窒息死させる夢を早く見ようと 家のドアをあけたとたんに 奇妙な踊りを僕は見る 紫基調のとても醜い服を着ながら そのまんまでも醜いきみが クネクネカクカク踊っているんだ 妙ちくりんなピコピコ曲を 聞きながら踊る君は さいあくのリズムを刻みながら 腕をカクカク足をガクガク 震わせながらでとても醜い ついにとうとう頭を抱えて ウヒャウヒャウヒャと 髪の毛をむしる 305 名前:寒い踊り2 [sage] 投稿日:04/01/21(水) 14 28 ID giwTsDAg さてこうしようと僕は提案する 君がドイツのテクノを聞いているなら ぼくはメキシコのプロレスラーになろう そして足をひっかけて フライングアタックで 僕の五十四キロの体重の 加速度を含めて計算すると 実に147キロの衝撃で 君をおしつぶす 勿論セックスなんかの 暗喩じゃあないよ 不平不満はいけないよ きみはお洒落とかの努力もしないので とてもがつくほど醜いんだから ヤッホー 恋愛も冷めた バカな君に足払いをかけて ガムテープでしばりあげ マイナス気温の青森県に 放置しておく夢を見よう 早く帰ろう おうちに帰ろう 電車に乗って あは うふ えへ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 人生の季語 306 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/01/22(木) 03 52 ID +xVIzjML まだまだ寒い立春にティーンエィジマウスがソフトクリームをなめている ああ、春だなァ 314 名前:人生の季語 [] 投稿日:04/01/23(金) 03 00 ID A/snbwAn 306 詩の題名を書き忘れました。「人生の季語」が題名です 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 都会の雪だるま 307 名前:都会の雪だるま [] 投稿日:04/01/22(木) 07 53 ID 1kHt2NHP 都会の雪だるまが 正午に 陽当たりのよい空き地で溶けはじめた 高層ビルの間でうす笑いを浮かべる雪だるまも そのうち溶けて しまうだろう 満員電車の雪だるまも スクランブル交差点の雪だるまも エレベーターの雪だるまも オフィスの中の雪だるまも みんな 消えていなくなる ドロドロに溶けて ひんやりした街はとても静かに ネオンを灯して 水溜まりをたのし気に色どる 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 清しこの夜 308 名前:清しこの夜 [] 投稿日:04/01/22(木) 08 55 ID HrjBgPPm クリスマスイルミネーションで着飾った街は ちっともクリスマスじゃなかった 街はいつだってそうだ 俺に季節をくれたためしがない 睨みつける俺に街はダンマリ決め込む 路地裏にひっそり佇む古教会 そこには存在の消えかかる少女が一人 何かを祈る少女が一人 この街で一番暗くて 一番明るい場所 俺はここで聖夜を見つけた 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 一休み。 309 名前:一休み。 [] 投稿日:04/01/22(木) 17 21 ID sawXySpe 免許取りたての僕・・・。 免許あるなら運転できるなんて大間違いさ。 ほらみろ。帰りはひとりで運転して帰れなんて・・・。 あんまりだよ。 そりゃ。ね。 僕、ホラーと絶叫マシーン好きだって言わなかったけどさ。 それにしても・・・。 蛇行運転はやりすぎたかね。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 煤 310 名前:煤 [] 投稿日:04/01/22(木) 18 08 ID Ad1hjDPw 炎が消えそうだ 赤い揺らめきが時々激しく揺れる 煤を吐き出し 一瞬不安定に消えそうになる 僕はそれを見ている 空気の移動が起きて 火が消し飛ばされた 白い煙が立ち始める 白い煤が降り始める 煤が積もり 僕はそれに一直線の足跡をつける 足跡にまた煤が積もり 火があった場所にも煤が積もり 煤が積もり 重みで固まり それが月の光を反射し 銀色の地面は僕を銀色に染め上げる 僕は煤をすくって空に放り投げた 銀色がまた降りだした ただ足跡しかない煤の原で 銀色にへこんだ足跡そこにまた煤が積もり 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ ゆきのひ。 312 名前:ゆきのひ。1 [sage] 投稿日:04/01/23(金) 00 44 ID fRvVW9Q0 そらを飛ぶ夢をみたら次の日ゆきが降った。 白い塊が ふわふわ ふわふわ と 視界を滑り降りてコンクリートに吸い込まれていった。 ふと、足元をみると ゆきの結晶がひとつだけころりと コンクリートの上に転がっていた。 それはもうずっとそこにいたかのようだった。 いや、ほんとにいたのかもしれない。 季節が変わり気温があがっても溶けず 雨が降っても流されず ひとに踏まれても割れずに もう何年もの間を。 313 名前:ゆきのひ。2 [sage] 投稿日:04/01/23(金) 00 44 ID fRvVW9Q0 わたしは手袋を外し人差し指で触れてみた。 するとそれはとある旅人が ぽろりと落としていったつぶやきであった。 わたしはその結晶のあまりの透明さにうっとりとなり 随分と色んなものを透かしては その透明度を確かめて子供の様な表情を浮かべていただろう。 そしてわたしはその結晶を飲み込んだ。 周りのちくちくと尖ったところやその冷たさを感じながら それは一気に喉を滑り降りて行った。 その結晶は体のどこかにひっかかってどうやら今もそのままみたい。 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/311.html
前へ ← 1 2 作品 ■▲▼ 病室508(内科) 廊下に向けて置かれた鏡 窓枠のない壁に向かって睨むあなたの角膜に アルベドを気にしないで映された左右がない風景と 色の薄い虹彩 目の前の壁には鏡がはめ込まれ ベッドから見えるその映像は反対側の斜像 ちょうど天井の角に当たった視点が行き場をなくして ただ眠気を誘うようにできている 人が少なくなった部屋の中で気温は一定のまま 窓から飛び込む明るさは適当に制限され カーテンに囲まれた人影はふらふら動いたり止まったりで いずれにしろその人の顔も知らない 身体の前に洗面台と壁と鏡 立ち上がったここは5階の高さで 早朝にうるさく鳴き続ける例の鳥たちと同じ位置で 立ち止まっている 向かいのベッドから窓に向けて 意味なき唸りを投げつけた男の子供が 雪って勝手に白くなるものダネ、と言った どのような顔をして言ったかは知らない 鏡の向こうに存在する外が 今日も吹雪で荒れている様子 灰色の雲から生まれなかった灰色の雪と 書き足して絵にしてもよかった その虹彩の内側に投影された彼の倒立像 その中の鏡の部分からまた左右を取り違えた人間が生まれ その顔の2つの眼に映る鏡 車輪を転がす音はあちらこちらから聞こえ この部屋の中で止まっては動き出すのが見える 彼らそれぞれ勝手に物語を作り出してはそれに浸り 色の付き過ぎた未来を吐き出すのだ 常に見下ろす風景しかない窓の視線 誰もが雨の日には同じように同じ向きで傘をさすので いつも顔なんて見えっこない 誰もが雪の日にはてんでばらばらに傘をさすが 何れも顔なんて見えっこない 他に顔なんて見えっこない 入り口付近に立つ自分の 視線の突き当たりはただの鏡 その鏡の中から浮き出ることもなく 常に視界の中で顔のないあなたは存在する 394 名前:病室508(内科) その1 [sage] 投稿日:05/01/15(土) 20 34 34 ID +jgtwHzd 395 名前:病室508(内科) その2 [sage] 投稿日:05/01/15(土) 20 34 59 ID +jgtwHzd 【コメント】 405 名前:脇 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:05/01/16(日) 21 32 02 ID 2ZY6Vx25 394-395 病室508(内科) 風邪で熱が出て、ついでに疲労で気絶しそうなので、そんなわたしのせいかもしれないが。 情景が浮かんできそうで、こない。言葉が、多"過ぎ"ているのかもしれないと思う。 断片的に、あ、と心を立ち止まらせるところもあり、 物語の世界も、それなりに乾き、閉じてもいず、雰囲気は悪くないと思うのだが……。 413 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:05/01/17(月) 11 02 07 ID nS1lXpcu 394-395 病室508(内科) 世界から隔絶された病室という空間が舞台。これは、実話と捉えてもOKだけど、 むしろ、作者自身の心象の態様を病室に喩していると見るほうが詩として成立するだろう。 鏡を媒介として視線が乱反射する。けれど視線の先には人の姿が映しだされることはない。 あるのは、カーテン越しの人の影だったり、車輪の音だったりという、世界の、他者との 微妙な距離感が、なんとも、まだるっこしい。見える色も白や灰色のモノトーン。 色=意味の付きすぎた世界を拒絶する作者は、他人の顔を見ず、ひたすら内部に自閉して ゆく。ウーン、これって、作者の心象というより、他人とのかかわりを拒否して籠もってゆく 現代人の内部世界だな。ともあれ、この作者の作品、ひたすら写実的なようでいて、 実は視線が鏡の屈折で自己の内面に返って行く、というクセモノなんだな、これが。 416 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:05/01/17(月) 22 42 22 ID voGUol6J 1点 394 :病室508(内科) その1:05/01/15 20 34 34 ID +jgtwHzd なぜ顔がないあなた。と、呼びかけるのだろう? この詩が鏡なのかな? 419 名前:名前はいらない [sage ] 投稿日:05/01/18(火) 19 07 19 ID jrBKsLPV 394-395 --センターフライ 鳥が鳴き騒いでいたり吹雪が吹き荒れたりと美しい世界でつね 寝てないで晴れの日に外見ろyo。。「その」3連発の段落ワカンネ(´д`) なら色の付きすぎた未来吐き出してる生物の顔でも拝んどけ ずっと病室の中で過ごしてんのコレ? 後半で顔顔アピールで構成力高くない その1は面白かった、が、あなた&自分の関係が可也分かりづらいのが致命的。読んで悩ます意図のものはヤダ 病室の内部表現も手抜き 423 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:05/01/19(水) 23 07 42 ID krAFst43 2点 394-395 迷ったけど、2点差し上げる。たまたまタイトルは『病室』だけど、 おそらく作者にとっては、舞台が病室でもどこでもよかったんだろうね、そん な、焦点をぼかしてぼかして創りあげた浮遊感。 427 名前:ame ◆yUHAxrOw2c [sage] 投稿日:05/01/21(金) 00 05 21 ID khkKM1Uc 「病室508(内科)」の作者です。ありがとうございました。 次のお題ですが、「2」でお願いします。 では、〆切は1月28日いっぱいということで。 455 名前:名前はいらない [] 投稿日:05/01/21(金) 00 17 44 ID ecFeeGka ameさん、チャンプおめ~。ところで、「アルベド」って何? ファイナルファンタジーとなんか関係あるん? 457 名前:ame ◆yUHAxrOw2c [sage] 投稿日:05/01/21(金) 23 29 59 ID khkKM1Uc 455さん 「アルベド」は天体関係の用語で、太陽からの光を惑星が受けた時にその光を反射する割合のことです。 一応この詩の中では、光に対して眼球を惑星と見立てた感じです。 鏡を使って自分の顔を見たとき、自分の眼の中に映るもの、それがこの詩のスタート地点になりますかね。 FFについては、検索するまで知りませんでした・・・なるほど、です。 ではまた次回もよろしくお願いします。 【得点】 4点(チャンプ作品) MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:2点 ■▲▼ 履歴書 初めに私の顔写真を見て 文字で綴られた過去と現在を見て そして最後にまた顔写真を見て 3×4センチの胸から上の私を見て 396 名前:履歴書 [sage] 投稿日:05/01/15(土) 23 04 36 ID w6B38Xp9 【コメント】 405 名前:脇 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:05/01/16(日) 21 32 02 ID 2ZY6Vx25 396 履歴書 妄想(失礼。わたしにとっては、"想像"の意もある)で補う文字列。 この作品を見て、こころが旅に出られるとしたら、 それは言葉の力というよりは、わたしの妄想のおかげ。 文字数以上のものは、描けていないと思う。 416 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:05/01/17(月) 22 42 22 ID voGUol6J 1点 396 :履歴書 :05/01/15 23 04 36 ID w6B38Xp9 ちょっと美人の女性を想像した。胸騒ぎもする。選ばれるのは? どこだろう? 419 名前:名前はいらない [sage ] 投稿日:05/01/18(火) 19 07 19 ID jrBKsLPV 396 (・∀・)ミタヨー 【得点】 1点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 ■▲▼ ギャラリー 鏡を見ないで自分の姿を 紙に描く事は難しい 例えば友達とか恋人とか 親とか周りの人ならば 目の前に居なくてもすらすらと 鉛筆を滑らすことは出来るのに 僕はそれを 自分の事を見れていないからだと思っていた 自分の事を大事に出来ていないからだと 思い込んでいたんだ 僕の美術館に これまで描いてきた たくさんの肖像画が並んでいる 笑っているもの 怒っているもの 悲しんでいるもの ある人は笑っているものしか無ければ またある人は怒っているものしか無かったり そしてそのコレクションの中に 僕のものは無いのです ほら今夜また1つ 新しい作品ができあがって この間捨てた絵のあった場所に収まる 僕はそれをいやらしい顔で眺める 悪くないと思った きっと僕には自分の絵を 描いている暇など無いんだ あっちの絵を捨て こっちの絵を掃除し また改めて素材を求めて 狂ったように流れていく 自分の絵を描こうとした事はあったんだ でもそんなものを飾ってしまったら いつまでもそればかり眺めてしまうだろう 最期の最期に 飾ろう このギャラリーの中心に とびっきりの笑顔を その為に今日を生きる 397 名前:ギャラリー [] 投稿日:05/01/15(土) 23 59 11 ID I35aO5SB 398 名前:ギャラリー [] 投稿日:05/01/16(日) 00 01 56 ID X49SfQ6p 【コメント】 405 名前:脇 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:05/01/16(日) 21 32 02 ID 2ZY6Vx25 397 ギャラリー 深みがある作品だとは思わなかったが、 違和感なく読んだ。が、最後の"とびっきりの笑顔"で、ちょっとつまづいた。 "とびっきり"でなくてはならないのか、と思うと、わたしなどは少ししんどいかな。 416 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:05/01/17(月) 22 42 22 ID voGUol6J 1点 397 :ギャラリー:05/01/15 23 59 11 ID I35aO5SB 展示は、見せないこともアリ、だけど、顔は見せないわけにいかない。 ……アラブイスラムの顔を隠す習慣もあるけど、ニッポンでは隠せない。顔。 ふと、思いついたけど、笑顔は隠せない顔を隠す好い仮面か…… 419 名前:名前はいらない [sage ] 投稿日:05/01/18(火) 19 07 19 ID jrBKsLPV 397-398 --ソロホームラン1得点 何故に自分の絵ばかり眺めてしまうのか?自画像の描写は絵描きの基本と思うのは気のせいか、今まで描いてきた肖像画の詳細も言っとけ この間捨てた作品は「古くなったから」か「質が悪かったから」か説明があると尚良い。自分の顔面眺めて心底満足餌キル自己陶酔の域か とびっきりの笑顔だかテメェの価値を並べても他に理解されなくては通用しない 飾るも糞も貴様の笑顔の価値を表して勝負しろ 軽すぎ 【得点】 2点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 ◆PhxXOOBGGU:1点 ■▲▼ 顔のない死 紫の空が高層ビル群の額縁に彩られている その鮮やかなコントラストは僕らに 「死ぬ」ことができないという 哲学的なパラドクスを思い出させてくれる 死はいたるところに偏在する けれども僕は僕として「死ぬ」ことはない 僕は僕の死を自由にできない あらゆる力も意思も失い ただ「誰か」として死んでいくだけである そこにはただ顔のない死があるだけである 死はいたるところに偏在する けれども誰ひとりとして己の死を自由にできない 彼らは誰しも皆無力に死んでいくだけである 死はいつも死ぬ本人以外の誰かによって定義されるから だから顔のない死が今日も紫の風に吹かれて転がっている 399 名前:顔のない死 [] 投稿日:05/01/16(日) 00 19 05 ID 7tE91G2O 【コメント】 405 名前:脇 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:05/01/16(日) 21 32 02 ID 2ZY6Vx25 398 顔のない死 このままでは、自説を展開した文章、で終わるかと思う。 心象世界の、観念的な論で、真理にまで達するには、もう少し"自分"から 離れなくてはならないのでは、ないか。 413 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:05/01/17(月) 11 02 07 ID nS1lXpcu 399 顔のない死 生はおろか、死からも疎外されている現代人のありようを「僕は僕の死を自由にできない」 と表現している。その悲痛の叫びに、大きく共感。でも、この作品は、あくまで設計図なんだな。 これを立体化して詩の家を建てなくちゃいけない。このままだと誰も住めない。 基礎工事から始めて、材料を集めてきて、トンカチで言葉をトントン叩かねば。 「哲学的」のような「―的」という言葉はなるべく材料に使わないほうがいい。 論文調で固くなるからね。 416 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:05/01/17(月) 22 42 22 ID voGUol6J 1点 399 :顔のない死:05/01/16 00 19 05 ID 7tE91G2O 死に顔が自分ではない、というのは面白い。理路正当。すっきりまとまっている。 420 名前: ◆PhxXOOBGGU [ なんでHN消えん年] 投稿日:05/01/18(火) 19 08 27 ID jrBKsLPV 399 --キャッチャーフライ テーマ=顔と無関係ねーじゃねーかyo  【得点】 1点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 ■▲▼ 六十億の違い 人間、 ボクは人間。 モンゴロイド、 ボクはモンゴロイド。 日本人、 ボクは日本人。 二十歳、 ボクは二十歳。 黒髪、 ボクは黒髪。 だんごっ鼻、 ボクはだんごっ鼻。 ふたえ、 ボクはふたえ。 黒目、 ボクは黒目。 傷のある唇、 ボクの傷のある唇。 顔、 全て顔。 ボク、 ボクを識別するための。 そう、 それは違い。 その一つ。 400 名前:「六十億の違い」 [sage] 投稿日:05/01/16(日) 00 58 17 ID KBTZ75Wr 【コメント】 405 名前:脇 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:05/01/16(日) 21 32 02 ID 2ZY6Vx25 400 「六十億の違い」 たとえば、傷のある唇が、自然治癒したり整形をしたり、 とにかく何らかの理由で、傷をなくすれば、では"ボク"は"ボク"でなくなるのか。 日本人、黒髪、だんごっ鼻、ふたえ、黒目。 それは事実かもしれないが、他の五十九億九千九百九十九の誰かとの"違い"であるのだろうか。 何が誰かを識別する要素となるのか。もっと進むことができるのではないか。 この作品の場所に、とどまってはいられないのではないか。 416 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:05/01/17(月) 22 42 22 ID voGUol6J 1点 400 :「六十億の違い」:05/01/16 00 58 17 ID KBTZ75Wr ストレートに書いていて好感。 420 名前: ◆PhxXOOBGGU [ なんでHN消えん年] 投稿日:05/01/18(火) 19 08 27 ID jrBKsLPV 400 顔だけで大勢の黒人を見分けるなんて現実的に不可能よ 低身長と童貞も追加した方がイイんジャネーの? 【得点】 1点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 ■▲▼ バロメーター 遠い国の男の子が 町を見て泣いている 顔は平和のバロメーター 南の島の住人がが 水面を見てこまっている 顔は平和のバロメーター 都会の高校生が 鋭い目つきをしている 顔は平和のバロメーター とりあえず みんな笑顔ですごせればいい 顔は平和のバロメーター 401 名前:バロメーター [sage] 投稿日:05/01/16(日) 09 18 54 ID I5NzH2tG 【コメント】 406 名前: ◆AkLpDEqeQc [sage] 投稿日:05/01/16(日) 21 33 47 ID 2ZY6Vx25 401 バロメーター 標語のようだ。それにしても、"顔は平和の~"の繰り返しは、要らないと思った。 414 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:05/01/17(月) 11 27 25 ID nS1lXpcu 401 バロメーター 「平和」という言葉を何回も、こんなに安直に使っていいのだろうか。 「愛」「心」という言葉と同様に、この言葉を使うのには、つとめて慎重で あってほしい。だって、日本では、確かに戦争はない。けれど、年間3万人の 自殺者(1日100人以上!)、交通事故死や労災死は数知れず。子供や女性、お年寄 に対する暴力事件も新聞報道で表に出るのは氷山の一角。 自明と思っている言葉の意味やイメージを疑い、掘り下げ、解体するのが詩の 仕事と思っているが如何に。 420 名前: ◆PhxXOOBGGU [ なんでHN消えん年] 投稿日:05/01/18(火) 19 08 27 ID jrBKsLPV 401 じゃ全員薬物使えばOKだな 無理して投稿しないでいいよブタさん ■▲▼ ナルシストの呻き 鏡を見ながら「齧りかけたパン はみ出してCRY」って呟く。 なあ~んつってね。カッコいい事言ってみたかっただけ。 だってあまりに空は暗いし唇厚いし目は腫れてるし風は強いし夢はないし耳は赤いし鼻の穴大きいし一重瞼だし金は無いしおでこは広いし歯並び悪いし。 どうしようもないことだし、生まれ持ったもんだから仕方ないっていやあその通りなんだけどね。 だけどたまにはいい気分なりたいじゃん。現実忘れてさ。 ま、よけいに空しくなるなんだろうけどさ。 「滲む夕焼け 延びた影に思い耽ろうか」 なんつってね。唇歪んでるよね。 どうしようもないよね。 もう寝る。 402 名前:ナルシストの呻き [] 投稿日:05/01/16(日) 16 57 59 ID LxLbfNvB 【コメント】 406 名前: ◆AkLpDEqeQc [sage] 投稿日:05/01/16(日) 21 33 47 ID 2ZY6Vx25 402 ナルシストの呻き 題名が正確だな、と思った。が、しかし……。 415 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:05/01/17(月) 22 39 30 ID voGUol6J 2点 402 :ナルシストの呻き :05/01/16 16 57 59 ID LxLbfNvB なんとなく笑っちゃいけないと、思いながら笑わせる。 420 名前: ◆PhxXOOBGGU [ なんでHN消えん年] 投稿日:05/01/18(火) 19 08 27 ID jrBKsLPV 402 そーですか、一重瞼はダメですか、そーですか 2つの謎ポエムがつまんないから無得点 【得点】 2点 ななほし ◆lYiSp4aok.:2点 ■▲▼ 君の顔 ちほりちゃんに 会いにいこう ずっと顔も知らなかった ぼくの文通相手 君はどんな目をしていて どんな風に笑うんだろう どんなスカートを穿いて 学校にいくんだろう 君がくれた便箋は 淡い春の緑色 こんな便箋を買う女の子を いまどきほかに知らないよ 便箋をなめてみる 君のきれいな血の味がした 春はすぐそこまで来てるのかな ぼくは車をとめて 駅への角を歩いて曲がる 自動ドアがやっと開く カプセルの中へ全身で滑り込んで 君のベッドに忍び込んだ 初めて見た君の顔は お母さんの股を骨ごと割って 泣きじゃくる知らない新生児 ぼくの子だ 408 名前:君の顔 [sage] 投稿日:05/01/16(日) 22 05 39 ID 1bQfHEhw 【コメント】 411 名前:脇 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:05/01/17(月) 00 36 03 ID WnHtQFts 408 君の顔 最後で種明かし、というような作品。 それ以上のものを、わたしは受け取れなかった。 420 名前: ◆PhxXOOBGGU [ なんでHN消えん年] 投稿日:05/01/18(火) 19 08 27 ID jrBKsLPV 408-409 もーいーよ推理物は こんなんに点数やれるかお前らシネ ■▲▼ 行方知れず 受付嬢の彼女はえくぼが特徴の和風美人 彼女は仕事が終わるとまっすぐに家に帰る コンタクトレンズをはずし 返された笑顔の残像を指の腹で洗い落とす そしてスカートとショーツを脱ぎ 使用済みナプキンをほぐして 飛び魚の卵の様な固まった経血を触る 彼女のオシリには青い痣がある 彼女は頬を両手で覆って呟いた 何かをどこかに置き忘れ だから消えない蒙古斑 お母はん 私は私と連絡がつかなくなって13年が経ち えくぼに希望は持てませんよ 409 名前:行方知れず [sage] 投稿日:05/01/16(日) 22 53 18 ID HDWQ5T9v 【コメント】 411 名前:脇 ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:05/01/17(月) 00 36 03 ID WnHtQFts 409 行方知れず ここに描かれているものは、どこかにいる誰かの一瞬を切り取ったものだが、 日常を生き、生活をして、"頬を両手で覆って呟いた"この女性の人生の 一瞬を切り取ったものにしては、奥行きがない、と思うのだ。 "経血"というような生々しい言葉が書かれているわりには、この女性が、 "女"である気もしない。 置き忘れたもの、とはなんだと思いますか。 そこを"何か"で済ましたままでは、詩にはならないのでは。 前へ ← 1 2 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/animesongs/pages/797.html
史上最強の弟子ケンイチ 主題歌・挿入歌 OP Be strong 歌:矢住夏菜 ヤッホー! 歌:DIVA×DIVA ED 君がいるから 歌:江口一声 Catch Your Dream☆ 歌:こいけ☆じょあんな RunOver 歌:こいけ☆じょあんな 心からのメッセージ 歌:桜 レコード マキシシングル BMECD-1001:Be Strong(Amazon) QWCB-10001:Be Strong(Amazon) GNCA-7911:君がいるから(Amazon) GNCA-7912:Catch your Dream☆(Amazon) GNCA-7913:RunOver(Amazon) GNCA-7914:心からのメッセージ(Amazon) GNCA-7918:ヤッホー!(Amazon) アルバム GNCA-7061:史上最強の弟子ケンイチ Original Sound Track(Amazon) 作品一覧 サブタイトル 梁山泊!豪傑の集いし場所 一歩先へ!闘いの始まり 力と勇気!正義を貫くために ケンカ地獄!やるかやらないかだ デート?きめちまえよ! 梁山泊での一日!屋根の上の夢 熱闘園芸部 リターンマッチ 驚異の肉体 謎の師匠達 アパパパ〜!アパチャイの修行 走れケンイチ!ボクサーの弱点 裏切りの拳 武田の悲しき過去 新たなる敵!辻新之助 ケンカ殺法!実戦の掟 命懸けの修行!混浴もついてます ほのか潜入!梁山泊だじょ 梁山泊最大の危機!!? 守れ看板!道場破り襲来! 楽園???秘境・風林寺島へ! ラグナレク最強の者 八拳豪見参! 武田の危機!報復の掟! 許さない!ケンイチ怒りの拳! 集え若人!新白連合結成! 突撃!となりの梁山泊! 奪われたハート!美羽のジュリエット 死守せよケンイチ!美羽のくちびる 剥された仮面!ハーミットの正体! 剛vs柔!空前絶後の兄第喧嘩! 斬り込み隊長参上!乱闘レストラン 恐るべしジーク!破滅へのプレリュード 修行の成果!小さく前にならえ!! ほのか、お手伝いするじょ! ほのかの危機!ロキの謀略 ぶつけろケンイチ!拳は語る! 負けないで!愛する人が残した言葉 邪魔者なし!今こそ決着のとき 美羽vs連華!!嵐を呼ぶトライアングル 危険な誘惑 一緒にちゃんこを! かわいい子猫 女たちの肉弾戦! しぐれの個人授…ぎょう 約束の地!すべてはここから 制空圏の恐怖!龍は舞い降りた! 長老特急!決死の山篭りツアー リミッター!修羅道への誘い 新白連合崩壊!忍び寄る狂拳 決別の一撃!キサラ、舞う! さらば!!新島、決意の出陣 天才の弱点!努力は才能を凌駕する! 頂上対決!伝説の槍を持つ男! 最強変身!リズム梁山泊! 史上最強の弟子 ケンイチ!! 関連商品 DVD 史上最強の弟子ケンイチ 1(Amazon) 史上最強の弟子ケンイチ 2(Amazon) 史上最強の弟子ケンイチ 3(Amazon) 史上最強の弟子ケンイチ 4(Amazon) 史上最強の弟子ケンイチ 5(Amazon) 史上最強の弟子ケンイチ 6(Amazon) 史上最強の弟子ケンイチ 7(Amazon) 史上最強の弟子ケンイチ 8(Amazon) 史上最強の弟子ケンイチ 9(Amazon) 史上最強の弟子ケンイチ 10(Amazon) 史上最強の弟子ケンイチ 11(Amazon) 史上最強の弟子ケンイチ 12(Amazon) 史上最強の弟子ケンイチ 13(Amazon) フィギュア サンデーヒロインセレクション・1 「史上最強の弟子ケンイチ」 風林寺 美羽 史上最強の弟子ケンイチ 風林寺 美羽 (PVC塗装済み完成品) サンデーヒロインセレクション・1 「史上最強の弟子ケンイチ」 香坂 しぐれ 史上最強の弟子ケンイチ 香坂しぐれ (PVC塗装済み完成品) PS2ゲーム 史上最強の弟子ケンイチ 激闘!ラグナレク八拳豪(Amazon) 外部リンク TV東京 史上最強の弟子ケンイチ トムス・エンタテインメント 史上最強の弟子ケンイチ webサンデー 史上最強の弟子ケンイチ 備考 こいけ☆じょあんな→小池渚安奈
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/610.html
前へ ← 1 2 3 → 次へ 作品 ■▲▼ フィルム そのあとのこと キミのくるぶしが銀縁アンティークで削りとった バニラ・アイスクリームみたいに見えたんだ 僕は思わず噛み付き 一呼吸ごとにその感触を 自分の頭蓋の中にそっと積んでいく 雪が沈み込む小川の流れのような感触を 赤く染まりだしたくるぶしは キミの頬のほてりに合わせた装飾品であって 僕の瞳の色を映した玩具であった いま ボクはやさしくかたいレンズをそれに向ける キミはレンズをグロスでベトベトにしながら ボクの瞳の奥で何かを探していた ボクは視界に霧がかかったままフィルムに焼き付ける 紅く染まったくるぶし そこから全身を キミを すべてが溶け出し 無にかえるような感じだった 鮮明な記憶をフィルムに残して 250 名前:「フィルム」[sage] 投稿日:2007/02/02(金) 17 56 25 ID oeHXEEHt 【コメント】 284 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/02/09(金) 01 50 32 ID LWDgi7r4 250 フィルム 冒頭の「そのあとのこと」はラストの写真を撮ったあとの出来事なのか、いささか不鮮明だが、やさしくかたいレンズ、 グロスでベトベト、とあれば性描写と読むのが自然。くるぶしフェチか? 285 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/02/09(金) 02 00 50 ID NLCinRZv 250「フィルム」 ちょこっとエロいです うん フランス映画で何かこのようなカットアップシーンを見たことがあります お洒落で堕落的な関係みたいでシュールでいいわ 行為を焼き付ける場所はフィルムというより 瞬きの無い瞳 露出時間がやたら長くてブレた写真という記憶ね お洒落だわ うん気に入った 300 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 09 56 33 ID 1HV6XDfe 250 フィルム 「そのあとのこと」という出だしはうまいと思った。それだけ。 305 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 18 34 24 ID uWgbzPQS 250 フィルム 官能小説の一場面のようだ。残念ながら、私はこの手のものを好まないので、 言葉悪くてすみませんが、吐き気がしました。 321 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2007/02/11(日) 18 38 11 ID igZHylCl 250 フィルム エロい。が、いけない。なんでいけないのか小一時間ほど考えてみたのだが、 なんとなく、オナニーっぽいからかなと思った。 【得点】 1点 螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2:1点 ■▲▼ 心霊写真 え、あっしが見える人なんて滅多にいないでしょう? ましてや成仏の手伝いをしてくれる人なんてねぇ・・・ 何かお礼を・・・・いらない?そのかわりに・・・って や、やめてくださいよ、カメラじゃないですか! 魂取られちゃいますって。そうじゃなくても肉体がないんですから。 え、あっしは幽霊ですからカメラ向けても映りませんよ。 心霊写真?あれなんかはみんな光の加減っちゅーやつで。 夏になるとテレビで特集なんかやるでしょう? あっしらの仲間はみんな言ってますよ、目の錯覚ってすげぇなぁって まぁ、せっかく仲良くなれたんだから 記念になるものをとは思うんですけどね え、なにぶん肉体がないでしょう?ペンももてないんじゃ サインを残すこともできないし。必要もないとはいえ・・・ カシャ あ、今、勝手に取ったでしょ!目を閉じちゃったじゃないですか しかも映りの悪い左側から映しやしたね? え、あっしはね、右斜め45度やや上側が一番映りがいいんスよ! 少なくとも写すときに「ハイ!チーズ!」は礼儀でしょ! もー・・・・ほら、成仏の時間じゃないですか。 いいですか?もしそのカメラに何か映っていてもねぇ え、絶対、あっしじゃないですからね! 251 名前:心霊写真[sage] 投稿日:2007/02/02(金) 20 22 15 ID xe/MOtYZ 【コメント】 284 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/02/09(金) 01 50 32 ID LWDgi7r4 251 心霊写真 優れたコント。説明不要。ラスト二行で確実に笑えるはず。3点。 286 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/02/09(金) 02 14 34 ID NLCinRZv 251 心霊写真 面白い 心霊とは人の心が作り上げた霊という存在ではなかったのだろうか? カメラを向けた人間と霊が会話しているなんてお笑いの脚本よりもクレイジーだ しかもコケティッシュで可愛い霊ではないか 写ってなんぼの心霊なのに何さらしてんでしょうか 大いに気に入りました 300 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 09 56 33 ID 1HV6XDfe 251 心霊写真 視線のやさしさにほっとします。 305 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 18 34 24 ID uWgbzPQS 251 心霊写真 おばけなんてないさと、おばけが言うのは面白いね。 313 名前:嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY [] 投稿日:2007/02/10(土) 19 31 09 ID ITUB3mpc 251 心霊写真 幽霊の存在そのものを信じる人は全人口の何パーセントを占めるか知りません。幽霊というのは、 悪者であるというイメージが強いのですが、つのだじろう先生のお蔭で私は鮮やかにそのイメージが強い。 けれど、この作品のような幽霊というものがたくさん浮遊しており、認知されていれば、 世界はより豊穣に向かいます。最近の日本人は人の眼を意識はするけど、 お天道様の視線を意識しないようになりました。人が見ていなければ、どんな悪さをしてもいいという風潮。 現代は幽霊がクローズアップされるべき時代とも言えるかも知れません。作品自体は普通。 321 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2007/02/11(日) 18 38 11 ID igZHylCl 251 心霊写真 おもしろい。 うまい。 1点。 324 名前:あばらや ◆61ynRipd12 [sage] 投稿日:2007/02/11(日) 21 33 57 ID UDGUf8iv 251「心霊写真」1点。後半、もたったのが残念。 650 名前: ◆Wani6uvhK. [sage] 投稿日:2007/02/12(月) 21 30 18 ID mWlPaFEj 鞭 ◆ILLsmD2C1wさんチャンプおめでとうございます! 評価人さんおつかれさまでした。 「心霊写真」書きました。 高評価でうれしかったです。 【得点】 7点(準チャンプ作品) まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk:3点 螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2:2点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点 あばらや ◆61ynRipd12:1点 ■▲▼ 目線 ぶたさん ラブリーぶたさん あなたの素顔 撮らせてね さっ ♪ぶきっき 隙あり ♪ぶきっき もう! ぶたさんの意地悪 252 名前:カメラ目線[sage] 投稿日:2007/02/02(金) 21 15 19 ID VOZ8JWPG 325 名前:252[] 投稿日:2007/02/11(日) 22 59 28 ID udquKEn0 【コメント】 284 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/02/09(金) 01 50 32 ID LWDgi7r4 252 カメラ目線 アンダー氏へのプレゼント用小品。こういうのもあっていいと思う。息抜きになる。 286 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/02/09(金) 02 14 34 ID NLCinRZv 252 カメラ目線 ぶたに素顔とよそゆきの顔があったんだろうか 謎と不思議に溢れた作品だね これも面白くてぶたさんにカメラを向けている姿を想像して笑ったよ ぶたさんの素顔って間抜け顔なのかしら 話もシンプルでよいね 300 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 09 56 33 ID 1HV6XDfe 252 カメラ目線 でもカメラ目線なんだなあ。 305 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 18 34 24 ID uWgbzPQS 252 カメラ目線 可愛いなぁ。楽しそうでいいね。 313 名前:嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY [] 投稿日:2007/02/10(土) 19 31 09 ID ITUB3mpc 252 カメラ目線 出直しと言いたい処ですが、可愛らしいです。 ラブリー眼帯。述べることはこれといってありません。 321 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2007/02/11(日) 18 38 11 ID igZHylCl 252 カメラ目線 w 644 名前:◇notePD[sage] 投稿日:2007/02/12(月) 09 58 22 ID iDq7m8lU パソコン壊れたので、名前変ですみません。目線、書きました。_さんのお遊びに乗って書きましたら、オイタが過ぎましたかな\(^O^)/。_さん三点くれてありがとう。カメラ、写真その他書かずにと思ったらタイトルに入ってました。リーフレインさんの作品に三点。 【得点】 3点 ◆UnderDv67M:3点 ■▲▼ 消えない 時代は流れていって 何も残らないと思う 興味のないものを携帯に取り込んで それからどうしようっていうんだい おやじたちの席取り合戦の運動会 力を込めて応援すれば 自分の記録が残らないことを泣く子供 何がもう何やら 僕のはアナログのメモリーで そうデジタルではないから昔のものは 少しずつ色褪せていって それでも大事な大事な画面だけは ぼやけながらも残る ぼやけながらも残るんだよ 君のそれ削除ボタンを押したら もうおしまいだろう 前を見て走れ 前を見て走れってんだ 海に沈む夕日に わあ綺麗って携帯を向けた あなたの横顔がすぐにぼやけて ぼやけながらも残ってしまった 253 名前:消えない[] 投稿日:2007/02/02(金) 22 29 28 ID CqmSp9q/ 【コメント】 284 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/02/09(金) 01 50 32 ID LWDgi7r4 253 消えない 一連、二連と無駄の無い文明批判。すべて同感。前を見て走れの部分の繰り返しが上手い。 三連が少しわかりにくかった。携帯で安易に写真を撮る彼女をアナログカメラで男が撮って、 女がはしゃいで動くからぶれたのだとは思うが、残ったことを喜んでいるとすれば何か足りない気も。 288 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/02/09(金) 02 42 38 ID NLCinRZv 253 消えない カメラ付きの携帯でぱしゃぱしゃお手軽に写真撮影出来るご時世 それに逆らって自分の中に刻み込む 写真より不確かだけれども不確か故の心の動きを伴った映像を記憶する 誰にも見られることもなく誰に捨てられることもなく ひっそりと何時か思いだしふとよぎりぼんやりと記憶した映像が断片となって再生される 人間こそ優れたカメラ 文明に頼る外的カメラシステムは容易く消滅を繰り返す装置なのだと考えさせられました 300 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 09 56 33 ID 1HV6XDfe 253 消えない 思い出は美化されることなく、そのまま残されるか削除のデジタル世代。 頑張っているおとうさんはぼやきつつぼやけながらも時代の中に踏ん張ってます。 305 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 18 34 24 ID uWgbzPQS 253 消えない 1、2連と関係ない所に、ぽんとでてくる3連目がいいね。 記憶ってそんな感じだけど、それがいいんだよなあと。 313 名前:嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY [] 投稿日:2007/02/10(土) 19 31 09 ID ITUB3mpc 253 消えない アナログとデジタルを対比に用いたが、力不足で残念です。この対比は良作を描く可能性があるのです。 背後に描かれているものでさえ、陳腐に見えます。残念です。構成、表現は仕方がないとしても、 発想力はあると思う作者様です。絞りに絞ることを推奨します。 321 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2007/02/11(日) 18 38 11 ID igZHylCl 253 消えない 力を込めて応援すれば 自分の記録が残らないことを泣く子供 何がもう何やら ここ、思わず、力強くうなづいちゃいました。あたしんちは、毎年10枚ぐらいの写真しか撮りませんよ。 ”記念に残すのはそんだけありゃあ十分だぜ”と小僧には申し伝えてありやす。 1、2連だけなら、まあ、社会風潮への不満をユーモアまじりに訴えたなってとこですが、3連目に詩が立ち上がりました。 ここを流石と評価すべきか、あざといぞ作者と非難すべきかとやはり小一時間考えましたが、 共感をこめて 次点(すまん) 【得点】 3点 螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2:1点 ゼッケン ◆ZkkenDgUE6:1点 ◆UnderDv67M:1点 ■▲▼ 写真を撮ろうよ さあ さあ ポーズを決めて 目はパッチリ 顎は引いて カシャ カシャ パチ パチ 色んな顔して 色んな場所で 二人で一緒に 写真を撮ろう 記念だから うんうん 記念だから そうだね 記念だから はいはい 写真がないと君の顔を忘れちゃうから 写真がないと君が恋人だってことも忘れちゃうから さあ さあ チーズを決めて いつの日か捨てるための写真を撮ろう 254 名前:写真を撮ろうよ[] 投稿日:2007/02/03(土) 01 36 04 ID mxBLR71s 【コメント】 284 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/02/09(金) 01 50 32 ID LWDgi7r4 254 写真を撮ろうよ これ、俺。アンダー氏の写真ワードNGに反発して2分ででっちあげ。そんだけ。 288 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/02/09(金) 02 42 38 ID NLCinRZv 254 写真を撮ろうよ 写真を撮られることを極力拒むわたくしは このような心理を察しているからに他ならないからであり カメラという記憶一歩手前で無意識の拒絶に対抗すべく 強く心に焼き付かない自分でありたくないという表れだということを発見しました 写真を多く必要としない関係でhappy♪ 300 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 09 56 33 ID 1HV6XDfe 254 写真を撮ろうよ 恋人の顔を憶えるのも機械任せの軽薄さ。皮肉。 303 名前:シオン ◆poetsyov/2 [] 投稿日:2007/02/10(土) 18 31 51 ID uWgbzPQS 誰も指摘していないようなので、いちおう。 254 写真を撮ろうよ は、 284で、まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEkさんが、作者表明をしています。 審査期間終了前に名乗るのはルール違反で、 1度目は執行猶予、2度目以降は失格扱いになります。 過去ログ確認できないので今回が初めてかどうか分かりませんが、いちおう指摘しておきます。 以後、お気をつけください。 305 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 18 34 24 ID uWgbzPQS 254 写真を撮ろうよ プリクラとかケータイの写真は、こんな感じの取り捨てなんだろうなぁ。 リズム感の良さが、その場のノリだけでシャッターを切るさまにあってるね。 314 名前:嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY [] 投稿日:2007/02/10(土) 19 32 56 ID ITUB3mpc 254 写真を撮ろうよ 面白可笑しく描いた顛末に悲哀が漂い、構成は良い。 デジカメ、写メ、プリクラ、現代人は捨てる為に、写真に記憶を刻むのでしょうか。 記憶自体が一枚のネガに収められることを現代人は欲していないはず。それを行なう動機は、 暇潰しでもありますが、平均寿命の長い時代に現代人は何を夢見るのでしょう。その刹那を楽しむ為に、 その媒体が存在するとしても、捨てるというのは何だか悲しい。何事もお手軽という浮世は何だか悲しい。 けれど、この作品はそれを鮮やかに描きコミカルに笑い飛ばしている。このような考えよりも、 高らかに企業に収奪されるその現代人にエールを送りたくなるそんなことに気付かせてくれた作品です。 評者の主観、好みによって加点対象になるかが決まります。いい味出してます。 315 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/02/10(土) 20 24 32 ID S9zywO+3 303 失格でいいよー。寸評にも書いたけどNGワード破りしたかっただけだし。 322 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2007/02/11(日) 18 38 53 ID igZHylCl 254 写真を撮ろうよ 最終行が味噌だよなと思いつつ。 なにげに会話のリズムやら地の文のリズムやら秀逸です。 ■▲▼ 一瞬 一瞬だけ 一瞬だけお前はまぶたを開いた 一瞬だけ見えた景色をお前は記憶した 生涯消えることのない記憶 だが、それは本物じゃない お前に聴覚はない お前に嗅覚はない お前に触覚はない お前は空気を読めない お前は心を読めない 見た記憶だけ 視覚だけ それだけを記憶する だがそこには 見ただけじゃわからないものもあったはず お前の記憶では二人は仲良し だがその直後に拳が飛んだ お前はそれを知らない またまぶたを閉じて またお前は黙り込む レンズを通さなきゃ 世界が見えないお前 だから俺は撮影されるのは嫌い そこに真実は写らないから 258 名前:一瞬[] 投稿日:2007/02/03(土) 22 01 09 ID BKCVfInj 【コメント】 291 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/02/09(金) 03 09 05 ID NLCinRZv 258 一瞬 カメラって向けた一瞬の出来事を捉えるわけで 全ての事柄を忠実に伝える訳ではなかったよね この作品はそういった死角ともいうべき拾い上げないエリアの存在を的確に 浮彫りにしているよ 確かに事実は写真の中にあるよけど事実は切り取られたそもそもの枠外にあり 変化をよきなく捉えきれない その一瞬はある流れの中を切り取った一部でしかない お見事です 293 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/02/09(金) 03 41 28 ID LWDgi7r4 258 一瞬 なかなか力強い書きっぷりだがところどころもったいない所が目立つ。例えば「空気を読めない」 なんていう一種の流行り言葉は必要ないと思うし、カメラという物体に託した視覚だけに依存する ことに対する批判のようなものかと思いきや、まぶたを閉じる臆病に対しての戒めにも読めてしまう。 しかし「だから俺は撮影されるのは嫌い」という独白を読むと、これはカメラの擬人化による写真は 真実を写さないよ的なメッセージと読むのが妥当なのだろう。しかしこの文体でカメラ批判だけでなく そこに重ねて可視世界への疑念のようなものも組み込めることができたら傑作になったと思うので 少し残念。部分的にそう読める箇所があっただけに。 300 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 09 56 33 ID 1HV6XDfe 258 一瞬 真実って読み取るものだとおもいます。たとえ一瞬であったとしても。 305 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 18 34 24 ID uWgbzPQS 258 一瞬 シャッターを切った一瞬に真実を写し込む。 報道カメラマンなどはそれを目標に日々精進しているのではないかと思う。 それを真っ向から否定しているけど、こんな言い方なら、ナニクソと、いい感じにやる気がわきそう。 逆に写真を見るほうの立場からすれば、そこに写っていない部分があることを、 忘れちゃいけないなぁとも思える。 314 名前:嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY [] 投稿日:2007/02/10(土) 19 32 56 ID ITUB3mpc 258 一瞬 繰り返されるリズムが心地良い。それがこの作品の要。 ユリウス・カエサル曰く『眼に見えているものだけが、世界すべてではない』 相手と対座しても見えない世界が存在するからこそ、人間やあらゆる事象は面白いし、 人間が生きていく理由になると考えます。それを描いた割りには描き足りない。 カメラだけに焦点を絞ったのは良いのですが、それ止まりの残念な作品。 322 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2007/02/11(日) 18 38 53 ID igZHylCl 258 一瞬 繰り返しの緊迫感 324 名前:あばらや ◆61ynRipd12 [sage] 投稿日:2007/02/11(日) 21 33 57 ID UDGUf8iv 258「一瞬」1点。なんか怖い。最後は?だけど。 【得点】 3点 螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2:2点 あばらや ◆61ynRipd12:1点 ■▲▼ フィルター 生まれたばかり赤子の目は どうしてあんなに青いのだろう? 青い空を見ていたから? そんなことがあるものか 青のフィルターを付けて空を撮ると 空は青く濃く深みを増す 青すぎて困るのなら 赤のフィルターを付けるといい 光が眩しすぎるなら 偏光フィルターをかけてもいい レンズの向きは間違えないように 輝きも思いのままに カメラを偽るのは簡単だ 人は虹彩の奥の写像を通して世界を視ている 視外線の奥に何があるのかなんて ほんとうはなんにも分かっていないのかもしれない ただ私は私の心に焼きつく画が 美しくあって欲しいと願う できるならば限りなくクリアなフィルターで 何億回かのシャッターをきった後に 最後に見返すアルバムが 心安らぐものであるように 生まれたばかりの赤子の目を 私はとうに失ってしまった 生まれたばかりの赤子の目に 世界がどんな風に映っていたのかなんて 私にはもう思い出せもしない 259 名前:フィルター[sage] 投稿日:2007/02/03(土) 23 28 11 ID 3k/J34S8 【コメント】 291 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/02/09(金) 03 09 05 ID NLCinRZv 259 フィルター フィルターを通して描かれている言葉の流れが素敵だな 優しい眼差しがうかがえて読んでいて気分が浄化されるようだ 目は心の窓という言葉がよぎる 生まれたばかり赤子の目はきっと無知故に全てがそのままに見えているのだろう 素敵な作品だ 293 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/02/09(金) 03 41 28 ID LWDgi7r4 259 フィルター (再録とお詫びに付けたし) トンボのめがねみたいなギャグから入る冒頭に反して徐々に説明的になっていくが、しっかりした 説明なので問題は感じなかった。しかしフィルターはカメラを偽る道具との風刺がありながら、心の カメラとはいえ、クリアなフィルターで美しくしたい、というのは少し矛盾を感じる。最終連は一連と呼応 して良い締め括りだが、これでは中間部の説明部分との関連性が薄いような気がした。いや、どうも この作品を解体してふたつの作品が出来上がるような詰め込みすぎ、あるいは構成のちょっとした 失敗が窺えるという意味である。惜しいと思う。 301 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 09 57 09 ID 1HV6XDfe 259 フィルター 一連目はおもしろかったのですが。あとはありがちな感傷になっちゃいましたね。 クリアーでさえあれば美しいのだろうか? 306 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 18 35 27 ID uWgbzPQS 259 フィルター クリアなフィルターを付けるより、外してしまった方が早いのに、 捨てられない辺りが、「私」の限界なのかもしれないね。 314 名前:嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY [] 投稿日:2007/02/10(土) 19 32 56 ID ITUB3mpc 259 フィルター 生きることにおいては視点を変えることが大事。黒澤映画『夢』の中で, ゴッホ曰く『どんな景色もその視点を変えることにより美しくなる』。 五感の中で、最大の情報量をInputさせられるのは眼です。それを焦点にして展開される問いは 青い空に吸い込まれていくようで、鮮やかな青い空をイメージさせることに成功しています。 石川啄木の『空に吸われし15の心・・・』のよう。哲学的な問いを内包させ、眼玉に映るものに言葉を並べ、 字句が空に映るかのように、綴られていくのは感心。郷愁の漂う主体が野原で寝転んでいるよう。 今迄、先に寸評を書いてきた他の作品の中では、頭ひとつ抜けているでしょう。 322 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2007/02/11(日) 18 38 53 ID igZHylCl 259 フィルター 最初の3行がいい。 651 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2007/02/12(月) 21 39 45 ID IYJXN/vp フィルターを書きました。 つかみがOKでも落ちが甘いとダメなんですよね。 その辺、他でも前々から言われるけど、巧くいきません。 将軍さんに指摘された辺り、2つにぶれた主題の部分も、 うまくまとめられるようになりたいです。 睾丸鞭さん。チャンプおめでとう! 穏やかなイメージには癒されました。 655 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/02/13(火) 00 06 55 ID iomdvhza 651 偉そうですいません、こんだけ作品あると評も面白くしてる暇ないからさ、どうしても偉そうになるんだな、 しかし俺よりもっと偉そうな評書く奴、多いな。誰とは言わんけど。 【得点】 3点 螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2:1点 ◆UnderDv67M:2点 ■▲▼ てんてん ほくはかいしゅう おおきくて つよい かいしゅう てもたれもこわかってくれない ひをふいても おおきなこえてさけんても たれもひめいすらあけない そらをとんても まちをこわしても みんなほくをみてわらうはかり なくしてしまったたいしなもの つよさときょうふのしょうめいしょ とこにいったかわからない ほくはカメラなんかしゃない 260 名前:てんてん[sage] 投稿日:2007/02/04(日) 03 01 11 ID 7Pki3Qp4 【コメント】 284 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/02/09(金) 01 50 32 ID LWDgi7r4 260 てんてん 面白い。濁点を抜かして子供の作文のように見せてカメラの文字だけカタカナにしたテクニック。 ここにも濁点を付ければガメラである。ただ本物のガメラの嘆きなのかガメラみたいに子供に好かれ たくない別の怪獣なのか、どちらとも読めてしまって少し最後の座りが悪いが。1点。 292 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/02/09(金) 03 21 45 ID NLCinRZv 260 てんてん カメラとガメラ濁音取っ払った表現 カメラという言葉が機能を含まないから浅くアイディアだけ浮いて面白くはあったけど もの足りぬ もう少し深入りして読みたかったな 301 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 09 57 09 ID 1HV6XDfe 260 てんてん はは。かわいい。 306 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/02/10(土) 18 35 27 ID uWgbzPQS 260 てんてん ほのぼの可愛いなぁ。「カメラ」からこれを書ける作者の、遊び心が羨ましい。 308 名前:シオン ◆poetsyov/2 [] 投稿日:2007/02/10(土) 18 56 00 ID uWgbzPQS 260 てんてん (おちゃめな発想力に) 322 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2007/02/11(日) 18 38 53 ID igZHylCl 260 てんてん あたしは、かなりとろいので、なぜ濁音がないのかと最後の行になるまでわかんなくって。 なるほど、ガメラか 、と手を打ってから、かなーーーーり自己嫌悪に陥りました。 1点 324 名前:あばらや ◆61ynRipd12 [sage] 投稿日:2007/02/11(日) 21 33 57 ID UDGUf8iv 260「てんてん」2点。タイトルはアカンやろって思うけど、アイデアがいい。 ビジュアル的にも、白化けした風景を喚起させてくれて面白い。 【得点】 5点 まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk:1点 シオン ◆poetsyov/2:1点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点 あばらや ◆61ynRipd12:2点 前へ ← 1 2 3 → 次へ ページ先頭へ トップページ